「好きだ、キングスカラー」 「っ……やめろ」 ピストン運動をされながら言われると、俺の芯がおかしくなるようだった。 俺の身体全体が性感帯にでもなったかのように震えた。 止めろ。 止めてくれ。 俺を好きだと言うのを止めてくれ。 その好意を受け入れたら、俺はきっと期待してしまうだろうが。 今まで誰も好意を抱かれて来なかった俺はその言葉に甘えてしまうだろう。 そんな俺に自分は許せない。 俺は期待したらいけない第二王子だ。 期待して裏切られたら、俺はきっと立ち直れない。 「キングスカラー、……僕はお前が好きだ」 「やめっ、やめろぉ」 聞きたくない、そんな言葉。 俺はそんな言葉ほしくない。 「僕はお前がほしい」 そしてその言葉に反応して俺は果てた。