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第70話
俺は褒められることが苦手だった。
それは実家(王宮)で俺は疎まれていた存在だからだろう。
時々褒められることがあっても、セックスに関しての行為に言われることが、社交場のお世辞しか聞いたことがなかった。
『レオナ様はとても名器でいらっしゃる』
『上のお口もお上手ですね』
政治家のオヤジ達が俺を抱くときに褒めてくれることだけが、俺の少年時代唯一嬉しい時間だった。
俺を褒めてくれる。
俺を見てくれる。
だから俺はセックスが好きだった。
それは今も変わらない。
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