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第79話
行為が終わった後、丸くなって眠るレオナの隣で身を起こしてマレウスは身を整えた。
サバナクロー寮の朝は早いのだから、自分がいたら邪魔になる。
その前に寮長同士でこんな行為をしていたと寮生に知られるのはレオナ的には不味いだろう。
それでも離れることは今のマレウスにとっては辛いことだった。
「僕の『好意』を聞いて、……お前はどうするつもりだったのだ」
その問に返事をする相手は、今は疲れ果て熟睡している。
きっとレオナはマレウスを忘れる事はないだろう。
そしてまたマレウスはレオナを忘れることが出来ないだろう。
レオナは無自覚のまま『好意』を理解しているに違いない。
彼にとっての嫌いじゃねぇは『好意』そのものなのだから。
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