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第88話

その日はサバナクロー寮の談話室でキングスカラーの誕生日パーティーが催されるらしく、そして珍しく僕にも誘いが来た。 だが結局のところ何もプレゼントは用意出来なかった僕が行っても大丈夫だろうか。 また口喧嘩になっては申し訳ないと思った僕は、キングスカラーの誕生日パーティーには顔を出さず、そのまま奴の部屋で待っていることにした。 せめて祝の言葉くらいは伝えよう、そう思いながら僕は奴を待った。

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