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第91話

「今日は遅かったな。何かあったのかキングスカラー」 いつもより数十分遅くマレウスの部屋に転がり込んで来たことを指摘されたレオナは、また深い溜息を吐いた。 「なんでもねぇよ。兄貴からの電話があっただけだ」 「ファレナ王からか。家族と仲が良いことはいいことだ」 「あんな能天気な兄貴と仲がいいと思われてるのは些か気分が良くねぇな」 レオナは全部服を脱いでマレウスのベッドに寝転んだ。 いつもと様子が少し違うレオナに気付いたマレウスは、ジャケットを脱いでからレオナの横に腰掛けた。 「何があったのだ」 「シようぜ、マレウス」 レオナの艶めかしい身体が自分のベッドに横たわっている絵面はとてもマレウスを興奮させた。 様子が少し違うレオナが引っ掛かるマレウスだが、据え膳食わぬは男の恥という言葉通り、つい手を付けてしまった。

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