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第92話

マレウスはレオナに口付けをしながら大きな手を褐色の肌に這わせた。 「ン……」 いつものようにまどろっこしい愛撫にレオナは嫌がるかと思っていたが、今日はされたい気分らしい。 マレウスの頭に腕を掛けられた。 「もっと……、しろよ」 「なんだ?いつもなら嫌がるだろう。貴様は本当に気まぐれな仔猫だ」 マレウスの前戯が、先程あった電話の内容を忘れさせてくれるくらいしつこくて、レオナは身体を震わせた。 「ああ、ン……。はぁ」 マレウスに乳首を舌で弄られながら、臍から下を撫でられて。 マレウスに触れられるところに全てが快感を感じるレオナは、性器もアナルもまだ触れられていないのに、射精してしまった。 「はぁ、はぁ、はぁ」 「今日は嫌がらないのだな」 マレウスからの優しい口付けに、レオナの吐息のような返事が漏れた。 「たまには、……な」 今日はやけに大人しいレオナを乱してやりたくなったマレウスは、用意もなくレオナのアナルに狂器のようなペニスを突き挿入れた。 「ああああっ」 マレウスのその大きさを受け入れるのに慣れてしまっているレオナのアナルは快感に打ち震えて喜んだ。 「済まない。……早くキングスカラーの中に入りたくなった」 狂器のようなマレウスのペニスを丸呑みしたレオナの中は、本当に排泄するための器官(もの)なのか疑いたくなるくらい気持ちが悦かった。 そのまま腰を上下に揺すられて、レオナはマレウスの背中に腕を回して応えた。 「ンぅっあ、あああ。あぁン」 揺すられると快感が増して、それがとても悦くて、レオナは思い切り啼いた。 あまりの快感にレオナは泣いた。 「ん……、くぅっ」 そしてまたマレウスも歯を食いしばりながら、レオナの中の快感を貪り、そして最奥で射精した。

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