102 / 104
第102話
それから俺の隣にラギーがいることが増えて、現在のコイツと俺の関係が成り立っていることを思い出した。
だが隣にいることが増えただけで、俺とラギーが親密になることはなかった。
俺にラギーに知られたくないことがあるように、ラギーにも俺に知られたくないことがあるだろうと一線を超えずにいた。
俺が男に抱かれて快感を感じることを知られたくないと思っていたし、ラギーもきっと知られなくないことがあるだろう。
もしラギーが隠していることを俺が知ってしまったら、知らないフリをしてやろうと思っていた。
ともだちにシェアしよう!