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第114話
「キングスカラー、僕はお前が愛おしくて仕方がない」
「相変わらず愛の重たいうぜぇヤツだな……」
僕が重たいのは、きっと妖精族だからだろう。
それは多分キングスカラーも分かっていて、最近は僕のするがままになっている。
「お前はどうなのだ。お前は僕をどう思っているのだ」
「セフレ以外の何者でもねぇな」
「好きか嫌いかを聞いている」
「いけ好かねぇとは思うが、嫌いでもねぇ」
「一体どちらなのだ?」
「うるせえな、この陰湿トカゲが」
僕の初恋はあの獣人族の童女なのだろうが、その次に好きになった相手が獣人族のキングスカラーなのは、きっと偶然ではないはず。
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