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第120話 関係とその言葉。

「一体お前は僕をどう思っているのだ?」 マレウスは行為が終わったあと、力尽きたレオナにそう聞いた。 「ただのセフレだろ」 『恋人』と言ってくれたらどんなに良いかとマレウスは思っていた。 だが現実的に考えると、マレウスはレオナに好意を寄せている、否寧ろ愛していると言っても過言ではないのだが、レオナはマレウスに抱いている感情が何なのか理解出来ないでいた。 レオナ自身この感情が何なのか理解出来ずにいるのに『はい、恋人です』なんて言えないし、もし好意であってもレオナが素直にそう言えるとも思えない。 だからマレウスとレオナの関係はと聞かれると『セフレ』以外には考えられなかった。 「僕はまだお前に片想いをしていることになるのか」 「身体の関係なら俺にはまだ相手がいるんだかが、そいつともまだ『セフレ』だ」 「今までお前と関係をもった輩を端から呪っていきたい気分だ」 「実家(王宮)に帰れは、俺はタヌキ親父達の玩具だからな。見渡す限り死体だらけだろうな」 レオナはそう言って笑った。 「ならばお前は僕の花嫁になるのが一番幸せだろう。何故頷いてはくれないのだ」 マレウスはレオナの後ろから抱き寄せた。 この弾力のある気持ちのいい身体を自分以外の者が抱いたのだと思うと、マレウスは気分が悪かった。 「オマエは馬鹿か?男の妃なんざ笑い者以外のなんでねぇだろ」 「少しは考えてくれるのか、キングスカラー」 レオナは言ってしまってから理解していた。 自分がマレウスのもとで過ごす将来も選択肢に無意識に入れていたことを。 「……確率はほぼゼロだ」 「それでも考えてくれると僕は嬉しい」 マレウスはレオナの鬣に口付けをした。 その行為すら今は満更でもない自分がいたことに、レオナ自身驚いていた。

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