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「蘭……?」 「仮にもパートナーだろ、俺たち。だから、二人で一緒に……」  スラックスを脱がせ、盛り上がった部分に下着の上からキスをする。やおら下着を引き下ろせば、猛々しく隆起した雄が現れた。初めて見たわけでもないのに、蘭はやはり圧倒された。その凶暴さに、期待と恐怖の入り交じった感情が蘭を襲う。 「……! ふぅ……」  先端を口に含めば、気持ちよさげな吐息が降ってきて、蘭は満足した。とても全ては口に収まりきらないので、手も使って愛撫する。チラと見上げれば、陽介はじっとこちらを見つめていた。目が合えば、それだけで蘭もまた、奥が潤むのを感じた。 「上手だな。前回とは、大違いだ」  からかうように言われ、蘭はドキリとした。そういえばホテルでは、フェラは初めてだ、と嘘をついたのだっけ。 「舌遣いが最高だ……。前回は、初心なふりをしていたか?」 「――怒った、か?」  蘭は、口を離すと、おそるおそる陽介の顔色をうかがった。だが彼は、いや、とかぶりを振った。 「そんなことだろうと思ってたさ……。君のその年だ。過去にどれだけの男と寝ていようが、構いやしない。俺はそんな狭量じゃない。むしろ、気持ち良くしてくれるのは、結構なことだ」  ほら続けて、と促され、蘭は再び彼のものを口に含んだ。唇と舌を使って、愛撫を加えていく。 「ただ」  不意に、陽介の低い声が響いた。 「気にしないのは、それが過去だからだ。今後、俺から離れようとしたり、他の男と遊んだりすれば、俺は何をするかわからんぞ」  ぞくり、と背筋が寒くなった。

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