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 ――違うのに……!  反論する間もなく、再び唇を塞がれる。陽介の手は、器用に蘭のベルトを外すと、スラックスの中に滑り込んできた。下着の上から果実を握り込まれて、蘭は思わず声を漏らした。 「――んんっ……」 「勃ってるぞ、この淫乱が……。この状況に、興奮したか?」  薄く目を開ければ、陽介は冷笑を浮かべていた。 「あっ……、あンッ……」 「でも、こっちじゃ物足りないだろう?」  言うなり陽介は、下着ごとスラックスを引きずり下ろした。強引に、後ろを向かされる。 「よ……、すけ……、イヤ、だ……」  拒絶の言葉を無視して、陽介は蘭の蕾に、指を挿入した。 「濡らしてるくせに」  ことさらに音を立てて、陽介は指を出し入れする。一見粗雑でいて、絶妙な動きだった。どうしようもない快感が、湧き上がってくる。 「ああ、そういえば妊娠はしていないんだったな……。なら、もう遠慮する必要はないな」  冷たい声と共に、指が引き抜かれる。蘭はドキリとした。  ――もう……? ロクに慣らしてもいないってのに……? 「嫌……!」  必死の抵抗も空しく、陽介は蘭の両腕を捕らえると、尻を高く掲げさせた。熱いものが押し当てられたかと思うと、一気に挿入(はい)ってくる。 「――ああっ……!」 「そんな大声を出したら、外の人間に気づかれるぞ? 愛しい男にこんな場面を見られたらどうする?」  揶揄するような言葉と同時に、激しく腰が打ち付けられる。手で口を覆いたくても、陽介に拘束されたままだ。蘭は、血がにじむほど唇を噛みしめた。陽介が、背後で笑う気配がする。 「そんなに嫌か? あの男に知られるのが……」  陽介の雄が、蘭の内部を傍若無人に暴れ回る。好き放題突かれ、擦り上げられるうち、蘭は何が何だかわからなくなってきた。 「あっ……、ああっ……」 「今度こそ(はら)ませてやるからな」  え、と思った次の瞬間、最奥まで突き立てられる。そして腹の中に、熱い感覚が広がった。

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