蕩けた瞳で紡がれたその言葉に、アキラはスラックスの前を寛げ、ペニスを取り出す。 　大きくて、逞しいそれに、思わずカナトの喉が鳴る。 「ほら、カナト。咥えたがっていただろう？　」 　カナトは耐えきれなくなって、思わず裏筋をペロリと舌で舐め上げる。 「ふぁい、せんぱい……」 「は……あむ、ふぅっ……あっ……」 　口いっぱいにアキラのペニスを頬張る。口に入らない部分は指で輪を作り、上下に擦り上げる。 　必死に舌を動かし、吸い上げ、頬の内側で愛撫する。 「ん……上手くなったな」 　優しく髪を撫でられ、心地良さに目を細める。 　さらに口内の屹立が頬や喉の粘膜を擦り上げ、快感を生む。 　もっと気持ちよくなりたくて、カナトは吸い上げながら頭を上下に動かし、自分の気持ちいい所に当てながら、夢中になって舐め上げる。 　何度もチカチカと目の前で光が散り、無意識に腰が揺れて、頭が真っ白になる。 ――ああ、気持ちいい。先輩の、気持ちいい。 　夢中で咥える様子をじっと見ていたアキラが微かな喘ぎ声を漏らす。 　頬を染めながら瞳を閉じて必死に奉仕する姿は、視覚的にクるものがある。 「は……もういいぞ。……ん？　お前、咥えながらイってたのか」 　アキラがカナトの口からペニスを離すと、そのままカナトは口を開けたまま、へたり込む。 　口端からカウパー液と唾液の混ざったものがこぼれ落ちた。 「おい、カナト」 「はひ……あ、んっ……うぁ……」 　アキラが呼びかけるが、目は虚ろで、反応は鈍い。繰り返す絶頂に意識が飛びかけているようだ。 「……仕方ないな、ここでするか」 　アキラは服を脱ぎ、上着を床に敷いて、へたり込んだカナトをその上に寝かせる。 「足開いて。挿れるぞ」 　力の入らないカナトの足を左右に大きく開かせた。 　散々解された後孔はローションをこぼしながら、誘うようにひくひくと蠢いている。 　アキラは興奮を押し殺しながら、カナトの腰を掴み、後孔にゴムをつけたペニスの先端を当てる。 「起きろ、カナト」 　そして、そのまま欲望のままに一気に奥まで挿入する。 「……お゛っ！？　ひっ……あ゛っ！　あ、ああ゛っ！！　」 　呻き声とともにカナトの背が弓のようにしなり、閉じかけていた瞳が大きく開かれる。 　ぷしゃり、とカナトのペニスから透明な液体が吹き出す。 「おはよう、カナト。潮まで吹いて気持ちいいか？　」 「……あ、う、あっ、せ、ん、ぱい……？　」 　ぼんやりとした視界に楽しそうに笑うアキラが目に入り、訳がわからないまま、カナトもふにゃりと笑う。 「中、ぐちゃぐちゃだな。動くぞ」 　アキラがカナトの腰を引き寄せて突き上げる。 　肉と肉がぶつかる破裂音が部屋中を満たす。 「ま、待っ……！！　い、今は、ダメ……！！　あ、あ゛っ！　ひぃ゛っ……！！　」 　アキラがグリグリと先端を奥になすりつけるように動くと、一際高い嬌声が上がった。