「いいよ……キス、して」 「ああ」 　噛みつくような激しいキスをしながら、アキラは本能のままに腰を振る。 「中、すごい……、吸いついて、くる……」 「……ふっ、あっ、ふうっ、ん」 　上も下も塞がれて、ただ揺さぶられるだけになっている身体に、また熱が渦巻き、甘い痺れが体中を駆け巡る。 「あ、せんぱ、い……、また、イきそ……」 「ああ、一緒に……」 　まるで孕ませるように、何回も深く穿たれる。 　徐々に速さを増す律動によって快感が増幅されていき、お互い限界が近いことを感じとる。 「……っく、はぁっ、カナト、出すぞ」 「……うん、あっ……だして、アキラ」 　アキラの押し殺した呻きとカナトの深い絶頂は重なり、しばらく二人は息を整えながら抱き合っていた。 「……はぁ」 　しばらくしてアキラはため息とともに、ゆっくりと自身を引き抜く。 「気持ち良かったねぇ、先輩」 　カナトが事後の余韻を感じながら、艶っぽい微笑みを向ける。 「ああ、悪くない。俺達、体の相性はすごくいいな」 「体も、でしょ？　……ねぇ、先輩」 　カナトが足を広げて、未だ閉じきらずにローションを溢れさせる後孔に指を入れて動かす。 　ぐちゅり、と濡れた音が静かな部屋に響く。 「……はぁ……ぁん、ね、さっきの、奥まで入れるの、もっかいやって……？　アレ、すごく良かった」 　喘ぎながら強請るカナトにアキラはため息をこぼす。 「これだけやって、まだ満足できないのか？　」 　呆れたような声を聞いて、カナトはにんまりと笑う。 「足りないよ、先輩。俺、先輩のせいでえっち大好きになっちゃったんだもん」 「……呆れた奴だ」 「そう言いながら、もう臨戦体勢じゃん」 カナトは徐々に勃ちあがりつつあるアキラのペニスを指で弾く。 「……あと一回だけだぞ」 「はぁーい」 　アキラは後孔に差し込まれているカナトの指を抜き、自らの指を入れて掻き回す。 「あっ、あ……！」 「誘ったお前が悪いんだからな、覚悟しろよ」 　アキラがぺろりと舌舐めずりをする。獰猛な捕食者の顔に、カナトは胸を高鳴らせた。