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第9話(⚠️放尿シーン有り)

あの日から雪は俺の家に入り浸るようになった。 朝、俺が寝ている間に自分の家に戻って仕事をこなすと、仕事の残りと食料や諸々を持って、昼頃には戻ってくる。その頃、前日の雪のせいによる疲れがようやく抜けた俺が起き出すと、ちょうどよく昼食のいい匂いが鼻と腹を刺激する。扉が開いて、雪がシーツにくるんだままで俺を抱き上げてテーブルの前の椅子に俺を抱いたままで座ると、俺の口に温かいご飯を運ぶのが俺達の日課となっていた。 「子供じゃないんだから、自分で食べさせてくれよ。」 そうやって何度か頼んだが、俺のモノだって思う事ができるからその願いは却下と言われてしまった。 風呂にも入れられ、トイレもと言われたが、しばらく頑として口をきかずにいると言う俺の静かな抗議によって何とかそれだけは許された。しかし、その代わりにと着る服は全て捨てられ、裸にシーツという格好で一日を過ごす羽目になった。 時々、服を着させてもらえるが、それはベッドの上で切られたり千切られたりして、次の日には原型を留めてはいず、結局はゴミ箱行きとなった。 「雪さ、こんなに俺のところにばかりいるけど、家でのことは大丈夫なのかよ?」 ある日、俺のせいで何百年も続いた家が潰れてしまうのではと心配になった俺が雪に尋ねた。 「仕事はきちんとしているよ。だって、そうしないと宵がこの先困るだろう?それと、見合いというよりは俺の後継のことなら、それは弟の子供を養子として迎える事で解決した。だから宵が心配する事は何もないんだよ。」 そう言って、瞼に優しく軽いキスをする。 「別に、俺のことはいいんだよ。どうせ死なないんだしさ。食べることは好きだけど、食べなくても死にはしないんだ。何代もの奴等の中には、一週間、いや一年に一回しか持ってこないなんて奴もいたしな。それでも、腹は空かないし、死にもしない。だから俺の事は心配しなくても大丈夫だよ。」 飲んでいたお茶のせいか、身体がブルっと震えて尿意を催した。トイレに行きたいと言いたいが、雪はいまだにトイレのことを諦めてはいず、毎回のように俺がトイレに行くのを邪魔してくる。そう言うことで気がつかれないようにそっと雪の膝から降りようとしたが、すぐに抱え込むようにして抱き止められた。 「どうしたんですか?」 雪が嫌なほどに優しく甘ったるい声で聞いてくる。こういう時は何かよからぬ事を考えている時だと、頭の中でけたたましく警報音が鳴った。 「ちょっと、水が飲みたくて…」 雪が水を取りに行っている間にトイレに行こうと考えて、真逆の嘘をついた。 すると、雪があのにまぁとした笑いを浮かべて、俺を抱き上げたままで立ち上がった。 「え?雪、どこにいくんだよ?」 キッチンで水を飲ませでもするのかと思っていたが、その足はキッチンとは逆にあるリビングの扉を抜けて廊下に出た。 「雪、俺は水を飲みたいんだってば!なぁ、雪っ!」 俺の抗議にもどこ吹く風で廊下を歩き続け、何故か風呂場に入った。 くるっとシーツを剥ぎ取られ、裸のままで抱かれたまま風呂場に入らされると、さぁ、どうぞと言いながら蛇口を目一杯捻りやがった。 ザーッと冷たい水が俺と雪の頭上からシャワーとして降ってくる。 「冷たいよっ!雪、やめてくれよ!雪、離せっ!離してってば!」 病も怪我もしない俺は、いくら水をかけられても風邪なんかひきはしないが、雪は生身の人間。いくら鍛えているようだとは言え、こんなに冷たい水をかけ続けていたら流石に心配になる。 「雪、風邪引くからやめろって!なぁ、話聞いてるのか?雪っ!!」 あまりにも何の反応も示さない雪に大声で呼びかける。 「嘘吐いたら…だめだよ。宵、嘘はダメだ。」 雪の静かな声に狂気を感じてビクッと俺の体が揺れた。 「どうしたの?宵、青ざめてる。あぁ、水が飲みたいって、そう言ったよね?水、飲ませてあげる…!」 そう言うと俺の頭をぐっと掴んで上に向かせた。 降ってくるシャワーの水が俺の開かされた口の中に止めども無く入ってくる。 そうして口いっぱいになった水が喉を刺激してゴクンゴくんと飲み込むが、それでも容赦なく入ってくる水についには息もできず、苦しさに手足がバタつく。 それでも死ねないんだな。 苦しくても辛くてもそれは死にはつながらないのか。 そんなことを思いながら、ふっと遠ざかりそうになる意識を無理矢理に戻されるように身体が揺さぶられた。 「宵、ダメだよ。まだ終わっていない。嘘をついてまで本当は何をしたかったのか俺に言って?」 雪の言葉にボーッとした頭で答える。 「トイレ…行きたかった…ごめん…」 なんとかそう言うと、雪が蛇口を締めて強く抱きしめてくれた。 「宵、正直に言ってくれてありがとう。でも、トイレまで行くのは…もう無理かな?ねぇ、宵?」 水でパンパンに膨れた腹とそのせいで震えている下半身を、あのにまぁとした笑顔で見つめ、雪が俺の両足をぐいっと持ち上げた。子供にトイレをさせるような格好に真っ赤になって目を瞑り顔を背けたが、雪の手が俺の顔を戻してほらと言うように持った手に力を入れて見ろと言う。もうこれ以上、雪を刺激したくない俺は仕方なく瞑っていた目を開けるとそこには鏡に映る恥ずかしい姿の俺が見えた。顔を背けようとする俺の顔の横から雪の顔がヌッと出てきて、まるで獲物を見るような雪の目に俺は動けなくなってしまった。 「宵、もう我慢できないって分かるだろう?ほら、出したくて出したくて震えてるのがしっかりと見える。な、だから早くここを楽にさせてあげよう?」 鏡越しににまぁと笑われて、俺は身体中に悪寒が走った。 「や…めて…雪…やだ…やめて…やめろぉ!」 俺が叫ぶのと同時に楽しそうに笑いながら雪の手が俺の腹を力一杯押し、俺は我慢出来ずに鏡の俺に向かって長々と排泄し続けた。 「や…だ…もう…助けて…雪…」 泣きながらも、苦しみから解放された快感で俺は雪の腕の中で排泄したまま失神していた。 そうして、結局はトイレも雪の手によって風呂でさせられることになり、俺は人としての全ての行為を雪に依存することになった。

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