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第22話

ジャラ ジャラ…ジャラ 何の…音? 下がっている頭を上げて目を開けようとしたが、眩しさに無意識に瞼がぎゅっと閉じた。 暫くして恐る恐る瞼を開ける。 眩しいと思った明かりは、慣れればほんの月明かり程度だったが、ずっと暗い中で過ごしていた目には強烈な明かりとして見えたようだった。 「ここは?」 目を擦ろうと腕を動かすが、ジャラっと音がして腕がぐんと引っ張られた。 「あれ?何で?」 動かせない腕を見上げると、洞窟の壁に大きな釘で固定された鎖に、裸のまま腕を万歳するように繋がれていて、足は少し爪先を上げる程度に引っ張り上げられている。 「な…んだよ、これぇ?」 驚きに声が上がる。 カツカツと靴音が聞こえ、そちらを振り向くと見知らぬ男がまっすぐに俺に向かって来るのが見えた。 「誰だ?」 恐怖に駆られて大声が出る。 それが聞こえていないかのように、黙ったままで俺の方に速度を落とさずに向かってくる男が、にまぁと笑った。 その見覚えのある笑いにまさかと思いながらも名前を呼ぶ。 「雪…なのか?」 「ふふ、当たり。宵の俺を必死に呼ぶ声、最高だったよ。」 見も知らぬ男から聞こえてくる、雪の声。 「どう言う…?」 「どう言う事って、俺もようやく全ての力が戻ってさ、借りていた肉体から自分の肉体に戻っただけだよ?」 そう言って俺の目の前で止まると、顔を近付けてくる。 イヤだと言う意思表示で横を向いた俺の顎を掴んで無理矢理自分の方に向かせて唇を合わせて来る。 知らない男に無理やり口を開けられ抵抗していた俺の目が男の手で隠されると、それが雪のするいつものキスだとわかった。 「ゆ…き…」 甘い吐息で名前を呼ぶと、そうだと言うように俺の口の中を激しく貪り、震える膝を割るように足を入れられて下半身を膝でぐっと押し上げられた。 「あはぁっ!」 痛みと快楽に我慢できずに出た声に、雪がにまぁと笑って俺の背中に手を回した。 「憎しみ合うのか、愛し合うのか決まったか?」 双丘の間に手を入れられて、長い節ばった指が俺の中をかき乱す。 「雪ぃ!やめっ!!こんなの、ずる…っい…ぁあっ!」 指が増え、ぐちゅぐちゅといやらしい音が俺の耳を侵略していく。 「ほら、俺とこうやって愛し合っていたい?それとももっときつく虐めて欲しい?」 虐めて欲しいかと言いながら、雪の手が俺の乳首をぎゅっとつねった。 反射的に出た涙を雪の舌が舐め取ると、味わうようにしてゴクンと飲み込み、にまぁと笑った。 「宵はやっぱり虐められるといい味になる…」 そう言って、唇を合わせた。 「お前なっ…んか、嫌いだ…ぁあああっ!!」 「いい、答えだ。」 そう言って舌なめずりすると、今までの雪とは違うまるで凶器のようなモノが俺の体内を抉り突いた。

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