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第27話

「せっかくだからさ、夕が宵にやったコトをやってあげようか?」 雪が嫌なくらいに楽しそうににまぁと笑うと、パチンと指を鳴らした。 扉がノックされて雪が入れと言う言葉と同時に扉が開き、あの時に雪の家で俺を何度も犯した数人の男達が入って来た。 それを見て雪が俺から離れて、男達に俺に向かって顎をしゃくる。 「雪ぃっ!!」 身体をじたばたと動かして精一杯の抵抗を示すが、雪はそれを見ながら下卑た笑いを浮かべて面白そうに言った。 「だって、夕が宵を忘れてしまいたくなる位の事をして欲しいって言ったのは誰?宵でしょ?だったら、自分のやった事の罪を知って、夕が自分を嫌いになればいいんだよ。そうすればもう宵の前に姿を現そうなんて思わなくなるだろう?なぁ、夕?」 ぐいっと首から伸びている鎖を引っ張られて、夕が何のことだか分からないまでも、この先に起こる事の残虐さを予想してか、青ざめ泣きながら雪に向かって訳もわからずにごめんなさいと謝罪の言葉を繰り返す。 その夕の顔を憎々しげに見ながら雪の手が夕の頭を掴み、俺の方に固定する。 「やめろっ!雪っ!夕から手を離せ!!」 男達が俺に覆い被さって来るのを、身を捩り、頭を振って抵抗しながら雪に向かって叫ぶ。 それでも、非情にも俺の抵抗はまったく功を奏さず、男達の手が俺の身体を貪り、舌と口で身体中を刺激され、そそりたったモノを熱い口の中で吸われ、舌先で敏感な部分を責められて、我慢出来ずによがり喘ぐ姿を夕の前に曝け出していく。 「やぁ…っん!雪ぃ…許し…て…くぅっ!モッ!!やだぁ!!!雪ぃっ!!!」 泣きながら哀願する俺の顔を見下ろし、雪が冷酷にも男達に命令した。 「挿れろ。」 「雪ぃっ!!!やだ、嫌だ!!助け…っぁああああああっ!!!」 ぐっと、尻を掴まれて二人の指が俺の内を掻き回すと、みちみちという音をたてて切れそうになる皮膚にもお構い無しに、そこに無理やり三人目の男が腰を突き出してギチギチという音と痛み、そして快感を与えながら俺の胎内をこじ開けていく。 何本入っているのかもわからない指で動くのもきつい中を、それでも無理矢理に突かれ、抉られ、緩み開き切った結合部を夕に見えるようにしながら、男達は俺の中を何度も熱くしていった。 「あぁ、もったいないなぁ。宵、もっと閉じないと、中かから白いのが垂れてきてるよ?ほら、夕も分かるでしょ?…って、ハハハ!泣きながら何を勃ててんの?あれ?夕も宵に挿れたくなっちゃったの?」 雪の手が夕の股間に触れると、夕が違うと頭をふる。 それをあのにまぁとした笑みを浮かべながら雪が夕の背中に手を沿わせて囁いた。 「挿れて欲しいんだろ?」 青ざめ、背中を震わせて、夕が雪を凝視する。雪はそんな夕の腰に手をかけると、履いている物をずり下ろして、俺のモノを咥えている奴におい!と合図を送った。 それまで、何度も果てそうになりながらもそいつのせいで放つ事ができなかったが、雪の言葉を聞いた男は俺をいきなり解放するかのように責め立て、我慢をし続けていた俺の欲を口の中いっぱいに溜め込むと、そのまま夕の背中の方に向かってしゃがみこみ、腰を掴んで顔を近付けた。 それは、夕があの日した事。 俺の体液を自分の体内に入れて、突かれ悦ぶ姿は今でも忘れられない。 それと同じ事を雪が夕にしようとしている事は分かるが、三人によって快楽も痛みも苦しみも分からないほどに激しく揺さぶられた身体も頭もまともな思考回路を持つことはできず、止めることも出来ないまま意識を手放して暗い闇底へ向かいながら、夕の悲痛な叫び声を聞いた。

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