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第一章・6
「あ~あ。売れない喫茶店なんかやめて、バーにでもしようかな」
「兄さん、それは……」
「反対、なんだろ? 親父の残した店だから、って」
畜生、と尊は看板を再び『準備中』に替えた。
「兄さん、またパチンコしてきたの?」
「負けたよ。クソッ」
尊は毒づくと、希の腕を掴んで店の中に引きずり込んだ。
そのまま、荒々しく彼のボトムを下ろす。
「ちょ、兄さん。店でだなんて、そんな!」
「どこでヤろうが、一緒だよ」
テーブルに押し付けられ、希は後ろから指で弄られた。
「やめ、て。兄さん!」
「こんなにぬるぬるにしておきながら、止めろはないだろ」
指でΩの体液をかき回し、尊はペニスを掴み出した。
「ヤ、だっ! あ、んんぅ!」
「あぁ、いい具合だぜ」
粘っこい水音をたてながら、尊は激しく突き回す。
「っく。う、うぅ、んッ! は、あ。あぁ、んぅう!」
「感じてきたろ?」
お前は、俺から離れられないんだよ。
絶望的なセリフを、兄は吐く。
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