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第七章・2
「んッ、んぅ。あ、あ、一志さん……ッ」
緩い腰突きに、希は次第に甘えた声を上げるようになる。
「物足りない?」
「そん、な。はぁ、はぁ、あぁあ……」
切なく漏れる喘ぎに、一志はギアを一つ上げた。
「ん、あぁ。んんぁ、あ! はぁッ!」
じっくりと腹側を責めると、希の身体は震えだす。
腰を浮かせ、一志に擦り付けるようになる。
「いいね、それ。私は淫らな希も、好きだよ」
「一志さんは、意地悪、です……ッ!」
もうたまらない、とでも言うように、希は一志の背に爪を立てた。
甘い痺れに、一志はさらにギアを上げた。
「あ! はぁッ、あ、あぁ、あッ!」
一志の動きに併せて、切れ切れの悲鳴が上がる。
反り返った希のペニスからは、体液がとめどなく溢れるようになった。
「ん! んぅ、う! はぁ、ああぁ!」
「イッた? 希」
「ヤだっ。恥ずかし……。あ、また。んんぁあ!」
希の身体が一志を締め付け、震えを伝えて来る。
「ああ、私もイきそうだ」
「一志さん……!」
甘やかな希の声に、一志は解放した。
熱い精が彼の体内に注がれ、背が弓なりに反った。
「あぁあ! ふぅ、あ。んあぁあ!」
「希……」
身体を合わせ、二人でかけがえのない瞬間を味わった。
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