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花の王子の休息編 2 睦み合う
――けど、恋人いるんでしょ? 一般人でしょー。どうやって見つけたんだよ。
俺も、そう思う。
どうやったら、こんな素敵な人に見つけてもらえるんだろうって、いまだに、思う。
「拓馬?」
「あっ……ンっ」
奥をクンって突き上げられて、全身に快感が駆け抜ける。つま先にキュッて力を込めて腰に足を絡ませると、優しく微笑みながら、首筋に一つキスマークをつけてくれた。三日間連休だから、今日はきっとたくさん付けてくれる。
貴方のものだって言う印を。
三日間。
お仕事はお休み。
メールは……少し残っちゃったみたいだけど、雪隆さんもこの三日おやすみになるから、その間、迷惑はかけないよって敦之さんが笑ってた。自分で返答は出しておくからって。
だから、仕事はメールくらいかな。それなら一時間もあれば、全部片付くって言ってた。
他の、雑誌の取材も、テレビ出演も、講演会も、ファッションモデルみたいな写真撮影も、全部、お休み。
旅行は平気ですって断った。それよりもゆっくりして欲しいし。俺はどこに行くのより、何をするのより、敦之さんとこうしていられたら、それが何より嬉しいから。
「考え事してる?」
こうして――。
「あ、違、くて」
そこ、気持ちいい。
奥の、そこ。
「今日、電車の中で、敦之さんの動画見ました」
「あぁ」
「っ」
ずるりと中から抜ける瞬間も気持ち良くて、鼻にかかった甘い吐息が勝手に唇から落っこちた。
「かっこいいって、女子高校生が言ってて」
「……」
俺もね、そう思う。なんてかっこいい人なんだろうって。
「あ、インスタに上げてたお花、綺麗って言ってましたよ。キッチンにあるのと、ダイニングテーブルにあるの。癒しって」
「それはありがたい」
「あと、その女子高校生のお母さんがファンなんだそうです、っ、ン」
「光栄だ」
話をしながら、背中に敦之さんが手を回して、俺を抱き起こすと膝の上に座らせた。お腹に、今さっきまで俺の中にいた熱いのが触れると、ゾクゾクして、クラクラする。
「あっ、ンっ……恋人いるって言われてて」
「あぁ」
「あ、やぁっ……ン」
「全身が敏感で可愛い恋人がいる」
「あ、やっ」
乳首を甘噛みされながら、そんなことを囁かれて、身体の奥が疼いてく。
ねぇ、早く、またしてって。
まだ、中にもらってないのって。
「うらやましいって……っ、ン」
早く、この大きくて、太いので、中、抉じ開けて。奥をもっと突いて。
「俺っ」
欲求のままにお腹に触れる敦之さんの熱を両手で扱いた。太いところを濡れた手で作った輪っかで何度も擦ってから、先端の丸いところを手のひらで包み込んで、締め付ける。
「っ、拓馬」
キスをして、舌を自分から絡めていく。快感に蕩けた舌を擦り付けると手の中の敦之さんのがびくんと跳ねて暴れてる。
「こんな彼氏欲しいって、言われてました……あっ」
ゾクゾク、してる。
「あ、あっ、入っちゃうっ」
「っ」
「あっ、大きいの、が、奥っ」
脚をいっぱいに広げて、繋がってるところが、吸い付いてしゃぶってるところが、敦之さんに丸見えになるようにしながら、ずぷずぷと自分から腰を下ろして咥え込んでく。
「あっ……ン」
敦之さんの硬いのが全部俺の中に突き入れられてく。
「あっ、あっ」
太くて、硬くて。
「あぁぁっ」
ただ根本まで咥えただけで達しちゃうくらいに気持ちいい、敦之さんの熱を。
「やらしい身体だ……咥えただけでイクなんて」
だって、気持ちいいから。そう身体で答えた。
敦之さんのことをぎゅって締め付けて、すごく硬いそれの形を味わうみたいに、中で貴方にしゃぶりつくと、胸にまでかかった飛沫を一雫、上品なあの唇で舐めてくれる。もう硬く勃ってる乳首ごと。
「あっンっ……あぁっ」
「っ」
「あ、気持ち、いっ」
乳首に愛撫をもらいながら、中を擦り上げられると、すごく気持ち良くて、俺はもっとされたいって、脚をはしたないくらいに大きく開いてく。
腰を揺らすと甘い蜂蜜でもかき混ぜてるような音が寝室に響いて、興奮に繋がった身体はやたらと火照って、奥から濡れてくような気がしてくる。逞しい首に手を回してぶら下がるように身を委ねると、敦之さんの大きな手が腰をしっかりと持ってくれた。
「あ、あ、っ、あンっ、敦之っ、さんっ」
「っ」
「も、俺、イッちゃうっ、あっ」
「拓馬」
敦之さんの声が掠れて、ゾクゾクする低音で俺の名前を呼んでくれる。
普段のもっと澄んでいて、低音だけど柔らかい声と違う、男っぽい声で。
「あ、あっ、激しいっ、そんなっ、奥、されたら、も、イッちゃうっ、イクっ」
花を活ける指先で、俺のを撫でてくれる。俺の先走りで、優しい手のひらが濡れて、貴方のくれる快楽に夢中な俺のをきつく扱いてくれる。
「あっ、敦之さんっ、イク、イ……くっ……ぁ、あっ」
「拓馬っ」
「あ、あぁぁぁっ」
整った端正な顔を歪ませて、荒々しい腰つきで俺のことを蹂躙してくれる。
「あっっっっっ」
奥を、熱でひと突きにされた瞬間。
「あっ……ぁ……すご、っい……」
「っ」
中に溶けちゃうそうなくらい熱い精が放たれて。
「あぁっ……あっ……あっ」
溢れるくらいに注がれた敦之さんの熱にまた、軽く、甘やかに達してた。
「拓馬……」
すごいたくさん、いっぱい出てる。
「あっ……ン……」
気持ちいい。
敦之さんでとろとろに濡れてくのがすごく気持ちいい。
「あっ、もっと……敦之さんの、欲し、ぃ……です」
だから、もっともらえるように、もっと貴方でいっぱいにしてもらえるように、貴方に仕込んでもらったこのやらしい身体を開いて。
「敦之さん……ン」
根本まで咥えたいと、奥でしゃぶりつきたいと、いっぱいに開いてしゃぶる孔に突き立てられた沸る熱に手を添えて。
「もっと……」
セックスの時にだけ見せてもらえる雄をもっとって。
優しい唇に、舌を差し込んで、はしたないほどしゃぶりついた。
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