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新人さんいらっしゃい編 8 やっと独り占め

 俺が新入社員の中田くんに一生懸命教えているところが羨ましかったから、自分もして欲しくて、なんて。  ものすごく忙しい人なのに。三日も予定を空けるなんてすごく大変だったはずなのに。多分、雪隆さんにだって、たくさん叱られただろうし。 「拓馬」 「あっ……っ」  なんて俺は贅沢者なんだろう。  貴方にこんなにかまってもらえて。この三日間は職場で一緒だったのもすごく嬉しかったけれど、一緒にいられる時間もすごくたくさんもらえた。  一緒に帰って、食材を一緒に買いに出掛けて、一緒に作って、一緒に食べて。  朝同じ時間に出かけて。  挨拶の言葉がずっと重なり合う。ただいま、も、おはよう、も、いただきます、も。 「職場の拓馬はあんな感じなんだね」 「? あの、変、でした?」 「まさか」  大失敗はしてないけれど、でも、たいしてかっこいいところは見せられなかった。そもそも俺の仕事にそんなかっこいいところなんて、たいしてなくて。例えば、立花くんみたいに工具を使ってなんでもできてしまうような技術があるわけでもないし。 「優しい素敵な先生だった」 「えぇ? そんなことは」  ちっとも、です。俺、教え方下手だなぁって思ったんです。中田くんのことも困らせただろうし。 「そんなことないよ。上手だと思ったよ。丁寧で。笑顔で教えてくれるから聞きやすいし、俺も見習わないとって」  そんなことない。俺は敦之さんの方こそすごいなって。見習わないとっていうか。 「中田くん、拓馬にたくさんかまってもらいたかったのかもしれないね」 「? っ、あっ、敦之さんっ」  囁かれながら、身体の奥を貫かれて、視界にチカチカと星が点滅してる。 「あっ……」  敦之さんのが熱くて溶けてしまいそう。 「あ、ぁ」  ずるりと抜けていく甘い感覚に身体の奥がキュンって切なそうに締め付けてる。 「あぁっ」  抜かないでって締め付けてしがみつく身体を今度は強く抱きしめながら、グンって抉じ開けられて、ブルっと震えるくらいに身体の奥が悦んだ。 「拓馬」 「あ、あ、あっ」  そのまま激しく中を擦り上げられてく。  もう先走りが止まらなくて、中の気持ち良さがその先端の鈴口から、とろりと溢れて零れてく。 「あ、あっ」  気持ちい。 「あ、敦之、さんっ」  手を伸ばすと、普段の穏やかで紳士な敦之さんとは違う、男の顔をした貴方が低い声で名前を呼んでくれるんだ。 「拓馬……」  少し掠れてて、息がちょっと乱れてて、いつもよりも低い声。 「あ、あ、敦之さんっ、もっと」  この声、好き。 「あぁっ、あ、ダメ、乳首も一緒にされたら、俺っ」  優しく微笑んでくれるその唇で、乳首をきつく吸ってもらえるのがたまらない。 「あ、あ、あ」  あの優しい手に手折られそうなくらい強く腰を掴んでもらえると、理性が蕩けて、消えてっちゃう。 「あ、ダメっ、そんなに、したらっ」  俺の方こそ、なんです。 「あ、敦之さんっ、あ、っ、ン」  貴方にかまってもらいたくて、貴方のことを独り占めしたくて、たまらないのは俺の方、なんです。 「あ、もっと、欲し、ぃ」  女子社員が貴方のことをたくさん話してました。かっこいいって、素敵な人だって、恋人いるのかなって。俺、心の中でずっと、俺の敦之さんですって、ずっと呟いてた。  俺の敦之さんに触らないで。 「あ、あ、あ、そこ、もっと触って欲し、ぃ」 「可愛いね、そんなにたくさん脚を開いて」  話しかけないで。 「あ、あぁ、ンっ」 「脚、自分で持って」 「あ、はい、あ、あぁン」 「繋がってるところ、よく見える?」 「う、ン」  敦之さんは俺のなんだから。 「っ、拓馬、締め付けすぎだ」 「あ、無理、あ、あ」  この人のこと、好きにならないで。 「敦之さんっ」  手を伸ばして抱き締めた。 「ン、あっ」 「拓馬」  この人のこんな乱れた姿も、この逞しい身体も、大きな手も、熱くて、溶かされちゃいそうなこの。 「っ」 「あっ、あ、待っっ」  激しく奥まで射抜かれた瞬間。 「拓馬っ」  ベッドが軋むくらいに強く何度も腰を打ち付けられて、甘い疼きがお腹の奥の方でぎゅっと貴方の硬くて熱いのにしゃぶりついた瞬間。 「あ、あああああっ」  奥で熱が弾けるのを感じた。 「っ、あっ……ぁ」  すごい。 「拓馬」 「あっ待っ……今、俺」 「待たない」 「あぁっ」  気持ち良くて、たまらない。 「中田くんも、部長さんも、ほかの女性陣にも」 「あ、あぁっ、ダメ、今、奥突かれたらっ」 「見せない顔、見せて」  ダメだよ。そんなに激しくされたら、おかしくなっちゃう。 「拓馬」 「あ、あ、あっ」  達した痺れるほどの快楽がずっと続いて。 「愛してる」 「っ、ああっ……っ、っ……あぁぁぁ」  敦之さんをぎゅっと全部で抱き締めた瞬間――。 「っ、っ、あ、ダメっ、れちゃう、出ちゃうっ」  奥深く、貴方しか届かないそこを抉られた瞬間、真っ白になった。 「あっ」  真っ白になって、ただ、貴方のことを独り占めしている心地を一晩中味わっていた。

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