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11-2 鷲尾×真鍋 ※アルコール浣腸、無理やり
しばらくして、ゆっくり目を覚ました真鍋は、すぐに肌寒さから裸体であること、身体の自由を奪われていることに気付く。
しかし、いったい何が起こったか理解に苦しんでいる。
「おはようございます。と言っても小一時間しか経っていませんがね」
「おい……こりゃ、いったい何の真似だ……?」
「真鍋さん。一つお願いがあるんです。もう二度と俺の前に現れないと約束していただけませんか」
「……嫌だと、言ったら」
「なるほど、それが答えですね。では真鍋さん、お酒はお好きですか」
「い、いきなり何の話をしてやがる」
「このウイスキー、かなり高価そうなので、俺みたいな初心者より味のわかる方に飲んでいただきたいんですよ。その方が酒も喜ぶと思いませんか?」
「は……?」
初めは酔わせることも考えたが、真鍋は酒にはかなり強く、周りが潰れていく様を最後に見届けるタイプの人間のようだ。だから、こちらも正攻法では通じない。
酒と言っても別の……真鍋には想像もしたことのないような使い方をすると決めたのだ。
鷲尾は真鍋の剥き出しのアナルをそっと指で撫でた。尻の毛も多いものだからつい遊んでやりたくなるが、今は我慢だ。
瞬間、真鍋の顔色が悪くなる。
「おっ……おいおいおい、何してやがんだっ、そこは……!」
「肛門。と言うのはあなたには品が良すぎますかね。ケツマンコ。でしょ?」
「お前……俺みたいなオッサンに欲情する変態趣味のクソホモ野郎だったのかよ……嘘だろ、ありえねぇ……。それにしたって、なんで、こんなことを……可哀想な被害者遺族じゃなかったのか!? それとも俺が気に食わなかったのか!? いくら何でも度が過ぎてるぞ!」
──なにが可哀想だ。そんなこと、欠片も思っていない癖に。俺の事件なんて、こいつにとってはただの飯の種。この大嘘つきめ。
嘘つきにはきつい灸を据えてやった方がいい。もう二度と無計画で無様な犯罪など起こす気にならないように。
鷲尾は潤滑剤など何の準備もない、未開のアナルへ躊躇なくボトルを突っ込んだ。
「ぐはぁっ……!? な……っ……なんて、ものを、突っ込んでやが……」
「だから、お酒。是非とも真鍋さんに飲んでいただきたいなって」
真鍋の言葉を待たないまま、鷲尾はボトルを上へと動かして中の液体を注いでいった。
「ぎゃあああああああっ!?」
ボトルで尻穴を掘られる痛みと、アルコールを注がれる衝撃で、真鍋からは聞いたことのなかった鋭い悲鳴が上がった。
鷲尾は真鍋の跳ねる身体を押さえつけながらボトルを傾け、ウイスキーがどんどん真鍋の腸内へと流れ込んでいく様を冷静に眺める。
「ぁぁあああああ!! は、は、腹がっ……腹がぁっ……! テ、メッ……殺す気か!? ぐあぁっ!!」
「死にはしませんよ。最初からこうするつもりで用意したものですから。ま、それでも普通に飲むよりは酔いやすいと思いますが……」
真鍋に注入したのは、事前に調合した特製のアルコール浣腸剤だ。さすがに原液のままだと腸壁が溶けたり、急性アルコール中毒で真鍋の言う通り死にそうになるだろう。
実際、死人もたくさん見てきた鷲尾である。そこでは人間は時にどこまで耐え得ることができるのか、なかなか勉強になったものだ。
まあ、仮に死んでも鷲尾には何ら関係ないことだが、遺体の処理が面倒だし、すぐにそうしてしまうのは惜しいと考えた。
だってそうだろう。それでは痛みも、苦しみも、快楽も、幸せも、真鍋に何も教えてあげられないではないか。自分が何の為に生まれてきたのか、それさえ知らずに死んでいくなんて不幸でたまらない。
「さ……最初から、だとっ……!?」
取材をするだけだと思っていた真鍋は、まさかこのような目に遭うとは驚愕を隠せない。やがて、抵抗が弱まってきた。
「ぅ……く、クソ……」
真鍋の肌はすっかり上気し、目は少し眠そうに細められ、荒い息を吐いている。
やはりアルコール浣腸の効果は絶大だ。普段は酒に強い真鍋が、こうも簡単に酔っている。
鷲尾は既に臨戦体制のペニスを真鍋の感覚が鈍くなったアナルにあてがった。
今、何をされているか理解が追いついていないのだろう。真鍋は不思議そうな顔をする。だが、鷲尾が体重を掛けた瞬間。
「ヒッ……!?」
異物が内部に侵入してくる痛みが襲い始めたのだろう、真鍋が恐怖に引きつった声を漏らした。
いつでも他人を馬鹿にするような態度ばかりとっていた、あの真鍋貴久が。苦痛を感じている。こんなにも年下の男として未熟な人間に恐怖している。
笑いを堪えようにも、高まる性的興奮に鷲尾は遂に耐え切れなくなってしまった。
「ぶくくっ……うひっ、ウヒハハハ! ああ真鍋さん、今のあなたはなんて無様なんだ! よくもこの俺の癪に触る態度をとってくれていたなぁ!? ああ!? ヒャハハハハハハハッ!!」
鷲尾は狂ったような高笑いを上げながら、メリメリと音がしそうなくらいに固く閉じたアナルを、さらに体重を掛けてこじ開けていく。
食いちぎられるのではないかというほど強い力で締め付けてくる真鍋の処女アナル。鷲尾はそんな些細な抵抗をも虫けらの悪足掻きのように感じながら、力任せに腰を押し込み続ける。
「あがあぁぁぁああああっ!!」
半ばまでいくと、絶叫と共に、真鍋のアナルは鷲尾をぬるりと受け入れていった。
真鍋の直腸に残るウイスキーにペニス全体が浸されて、根元は締め付けで強い快感が、先端はじんわりとした熱い快感が鷲尾を満たす。どちらも得もいわれぬ気持ち良さだ。思わず恍惚のため息が漏れる。
鷲尾はただ今の感覚が味わいたいが為に、真鍋にこの責め苦を選んだという理由もあった。
「っはぁ……どう、ですか……? 俺、あなたの初めて、奪っちゃいましたよ……」
あまりの苦痛からか、真鍋は言葉を発す余裕もないようだ。ヒッ、ヒッ、と喉を鳴らして耐えている。
「……あ。すみません。オナホに処女もクソも無いですよね」
苦痛に悶える真鍋を見ていたら、少し冷めそうになってしまった。極度の飽き性なところは鷲尾の悪い癖だ。
穴が裂けようが、必要以上に拡がろうが、それこそ死のうが知ったものか。自分には関係ない。ただ自分だけが気持ち良ければそれでいいのだ。
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