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21-2 ※鷲尾×晃、フェラ、騎乗位
酒が入っているとはいえコートを着ていても肌寒く、晃の提案で二人は交代で温かなシャワーを軽く浴びる。
バスローブを着た晃は、暖房がついているとはいえ、早速全裸でベッドに上がっている鷲尾に少々驚いたようだ。
晃も後を追って鷲尾に跨った。真正面から対峙するのは気恥ずかしく、晃は視線を落とす。
しかし、晃は鷲尾の仮性包茎ペニスをじっと見つめて、気持ちを落ち着かせるように深呼吸するだけで、なかなか事に至ろうとはしない。
これが初めてではないくせに、いつまで経っても慣れずに困りものだ。
こいつは本当に頭が悪くてほとほと嫌になる。どんな馬鹿な奴隷だって何回か犯してやれば学習するというのに。
しかしそれは、鷲尾に恐怖や侮蔑を感じていればの話。
晃の場合はどうにも、鷲尾を人間として好いているようだから、鷲尾がどんな酷いことをしても、彼は本当はそこまで悪い人間じゃないんだ、なにか理由があるはずだと自分を納得させて、すぐに忘れてしまう。
マゾヒストだなんて言葉では済まされない特殊な人間だ。
「やることやらないと、俺、後で奥様にフォローしてあげませんよ」
「……っ、わ、わかったよ。まずは……えっと……勃起させれば、いいんだよね……」
晃は背を丸くし、鷲尾の萎えたものを片手で扱き始めた。
皮を剥くようにして、亀頭を重点的に責めてくる。竿も全体的に前後させながら、アイスを吸うみたいにちゅっと先端に口付け、晃の慎ましい唇が雁首までを行ったり来たりする。
晃の頑張りのおかげで、むくむく硬くなってきた。カウパーも漏れ出して口元を汚す。
「っは、ぁ……我慢汁……すご……ネチャネチャいってる……うぅっ」
これなら、もう十分だろうと、晃は用意していたゴムを装着する。自分でやるのはともかく、他人にやるなんて想像もしていなかったろうな。
万が一にでも破れないようにとてもやりづらそうにしていて、これで少しは女の気持ちも真にわかったに違いない。
「じゃあ、入れてみて。そう……そのまま腰を下ろして」
とはいえ、自らの意思で挿入しなければならないのはやはりハードルが高い。
それほど弄ってやらなくてもセックスできる関係にはなったが、先っぽを押し付けるだけで、なかなか潜り込む気配はない。
「ん……ごめ……やっぱ、怖いっ……」
「大丈夫だから。それとも俺が好き勝手にやります? その方が痛いし疲れるし切れるかも」
「っ……!」
苦痛に弱い晃は、そんな風に扱われることはもう懲り懲りだ。
「自分でやる」と覚悟を決めて、幹の部分に片手を添えると、深呼吸しながら腰を下ろしていった。
傘の部分が入ってしまえば、あとはスムーズだった。少しずつだが奥まで穿ち、ブルッと震えて両手を鷲尾の腹に乗せる。
「それだけ? あなたは入れてぼーっとしてるだけで俺をイカせられるんですか。器用なことで」
「ち、違……ん……待って、今……やる、から……うぅぅっ……」
既に晃は涙目だ。既に脂汗をかき、大きくため息をついて震えている。
入れただけでじっとしていられるのは、鷲尾だってもどかしい。
思い切り突き上げて晃の腸内をグチャグチャにかき混ぜてやりたい。腸壁に亀頭を擦りまくってオナホ代わりにしてやりたい。けれどもまだしない。
急かすために晃の尻たぶを平手で一発叩く。
「ぅあ……! 待っ……わかった……ぅ、ごく、ってばぁ……っ……ふ、ふぅ……っ」
幾度か鷲尾との淫行に及んでいるとはいえ、晃はずっと受け身だった。
それじゃ晃は被害者であるだけだ、全く意味がない。家族に対する罪悪感を芽生えさせなければ。
急かされた晃が、慎重に引き抜きにかかる。
「ねえ、そこ、引っかかるんですか? 気持ちいい?」
「はぁっ……は、ふ……んううっ……! ひあっ……ぁぐ……!!」
「奥と手前、どちらが気持ちいいですか?」
「そん、な……」
「答えてくださいよ」
「っは……あぁああう……わ、かんない……けど……たぶん、ど、っちも……」
「じゃあ奥でも動いて。俺がイッたら終わりだから。あなたの思うがまま、激しく喘いで乱れてくれて構いませんよ」
小さく頷いて、再びゆっくりと腰を落とし始める晃。腸壁を張り詰めたもので擦るたび、あられもない声を噴きこぼすようになった。
晃の順応性は、鷲尾が抱いている感覚と同じようなものだろう。つまり同性なんだろうが肉体の相性がいい。
それは晃も認めざるを得なくて、情事に及ぶたび、晃は自身の淫らな気質に気付いてしまう。
自分は生涯を約束した人間がいるのに、生粋の異性愛者であり、実際に妻を抱いても十分な快感を得られているというのに。
まさかそれ以上の悦楽を、親友と思っていた男とこうしてこっそり貪り合う日々が来るなんて。
「っは……! 怜、仁く……おねが……早く……イッて……?」
「どうして? 自分が我慢できなさそうだから?」
「ぅ…………ん、んっ……」
どうやら図星のようだ。動きもさっきよりリズミカルになってきているし、晃も自らの弱いところに当たるよう、微調整しているようだ。
とんだ淫乱になったものだ。
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