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③
(お?シメたッ!)
『早く居なくなれッ』と、ずっと思っていた想いが通じたのか、別のクラスの奴に呼ばれて天敵エロ猿が席を立った
いなくなった所で、すかさず羽鳥に近寄る
エロ猿のバイ菌を掃う為に。
「羽鳥、大丈夫か?アイツに変な事されたんじゃね?」
「変な事?」
「ほらベタベタくっつし、ちょっかいばっかでウザいだろ?」
「あはは、大丈夫だよイヌイ。それに変な事って、イヌイは面白いな〜」
「ーーーッかっ」
か、可愛いィイイッ!!
ヤバいヤバいヤバいって
花が咲いたよパッて満開にぃ
男なのに何でこんなに可愛いんだよ
肌なんか雪みたいに白いし、クリクリの目して
笑うとまた最高
本当、同じ男とは思えない
この笑顔で『好き』とか言われちゃったら‥‥
(うわぁーーーヤベェッ!)
絶対、理性無くす自信ある
まず手繋いてそれからギュッてハグしたい
あと、ちゅ、チューしたい
それからッそれからッ
(あッ、興奮する鼻血出そ…)
「あれイヌイ?顔赤いけど、大丈夫?」
「へ?ッ、だ!大丈夫、うん大丈夫、だよッ」
心配するように首を少し傾げるその仕草に目も心も奪われる
今、俺は
女子に見向きも出来ないぐらい、この
同い年の
同じクラスの
同性の羽鳥に
片思い中だったりする
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