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「こっ、っの野郎ッもォオオッ、我慢ならねェーー。猿、今日こそ決着つけてやる!」 「お前から仕掛けて来てなに言ってやがる。こんなの書きやがってッ、このチビ犬が!」 「はぁあ?創造の自由だろうがっ。つーか不真面目なお前と違って、こちらと真面目に描いてんだ!それを邪魔すんじゃねぇッ」 「はん?出来が悪いお前とは違って、俺はもう描き終わってるけどな!」 あー言えばこー言いやがって ヘリクツ猿がッ 「だったら見せてみろ!」 そこまで言うんだったらと 奴のスケッチブックを奪って描いていたページを開く そこには… 「な‥‥んじゃこりゃーーー!」 眉間にシワを寄せた怒った顔の俺 の体は、地面をしっかりと四足で踏ん張った犬‥‥って! 「じ、人面犬じゃねーかこれッ!」 「傑作だろ?」 「て、テメェェエエッあったまキターー!! こんなクダラナイの描きやがって、こうだッ」 人をバカに、しでくさってからに 怒りに任せ人面犬のページをおもいっきり ビリビリバリッ‥ と、木っ端みじんに破り捨てた 「このチビ犬ッ、テメェのもこーしてやるッ」 「あぁ゙あ゙ーーテメェッ!!」 急いでスケッチを死守しようとしたけど 俺が苦虫を噛みながら描いていた絵が、紙吹雪と化していく やっぱり やっぱり俺はコイツが‥‥ 「いか好かねェんだよッテメェエエッ!」 「同じだバカ犬ッ!!」 右手に力を込め振り上げる 奴の顔まであと一歩で 「「痛だーーッ!!」」 「お前ら‥‥授業受ける気ねーんだな?」 石膏を手にした先生が俺達を睨み据えていた (何もかも、コイツのせいだ!) その後も怒り心頭の先生に、こぴっどくお灸を据えられ さらには罰として猿と1週間の美術室の掃除を言い渡され その罰掃除でも猿との喧嘩で、キャンバスに穴を開けてと… その時の美術の成績は最悪なものになったのは言うまでもない ■■■■■■■■■■ 息が合っているんだか無いんだか… そんなお2人さん

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