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②
「ッ、て、テメェ何しに来たんだよ!」
「バカか?買い物に決まってんだろ?
それよりも、お前の態度ってよ‥‥
お客様は神様だろーが?愛想よく笑えって」
「誰がッ!金積まれてもずぇ〜たいヤダね。猿にやる笑顔はねぇし邪魔すんなッ」
「このっ、バカ犬がー…」
まだ何かを言いたそうにしている猿の後ろから、すみませーん…とレジの催促が入り、急いでレジに向かう
(俺は猿なんかに構ってられねぇんだよッ)
これがもし来てくれたのが羽鳥だったら
めちゃくちゃ嬉しくてヤル気もいつもの10倍は出てたのに
猿の顔を見た事でテンションガタ落ちだ
気分悪くレジ打ち連打していると
レジカウンターに一つガムが置かれた
「ありがとうごッ‥‥‥チッ!」
「おい今、舌打ちしただろう?」
職業病にしてやられた‥
反射的に笑顔を見せ、つい口から出たお礼の言葉
こんな奴についうっかりでも言っちゃうとは。
「猿、テメェに売るモンなんかねーし!」
「このッ‥‥そんな態度でいいのかよ?
店長呼ぶか?店員の態度で気分悪ィなったってクレーム入れてやってもいいんだぞ?」
「テメッ!」
ニヤリとしたスマし顔がさらにムカつく
脅す奴が神様な訳ねぇんだよッ
と、そう思っていても
不本意極まりないけども、仕事は仕事であって
猿倉が置いたガムを手にし、バーコードを読み取った
ピッ‥‥
と、電子音が鳴り金額がレジに表示される
「120円です‥‥ガム温めますか?」
「は?」
でもやっぱり腹立つもんは腹立つもんで…
「ガム、あ・た・た・め・ま・す・かッ!!」
「なに?」
店員を馬鹿にするとどうなるか目に物見せてやると、ガムを掴んだ
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