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③
「羽‥り‥」
濡れた髪から雫が滴る
ほんのりピンクに染まる頬っぺたに
Tシャツにハーフパンツのラフな格好
その美味しそうな姿に
「うわッ!イヌイ、鼻血ッ」
「え?うわーーっち、血ィイイイッ」
情けないほど、悲しいほど、鼻血が噴出した
興奮するとダメらしい
鼻血を止めようと近くに来た羽鳥に、心臓はバクバクで、ただでさえ羽鳥の姿に欲情してんのに、シャンプーの匂いとか、チラ見せ鎖骨の色っぽい事
下半身に熱は集まるは、鼻血は止まらないはで、頭がクラクラして昇天しかける
「は、羽鳥ちょっ、たたた、たんまっ!洗面所貸してッ」
距離の近い羽鳥を一旦引き剥がし、洗面所に逃げ込むと、荒い息を整えて、鼻血の汚れを落とすため顔を洗う
(な、なんだよあの姿はッ可愛いというかエロいっつーかッとにかくヤバいヤバい)
無我夢中で水を頭から被るように浴びたら
そのお陰で熱も引いてきた
だいぶ落ち着いて来た所で、部屋に戻った俺を見て安心した羽鳥と目的のマンガを手にしたんだけど…
なんとか冷静を保つべくマンガを読もうとしているけど今度は…
「すゥー‥‥」
(ぐぁあああッね、寝顔ぉおおおッ)
ベッドに横になって読んでいた羽鳥が、気持ち良さげに寝落ちしてて、目が離せない
規則正しく上下に動く胸
ハーフパンツからチラリと見える太もも
少しだけ開いた唇に引き寄せられる
「は、羽鳥?」
親がいないうえに、シャワーまで済ませた後の襲って下さい張りの無防備姿
(マジ堪らんですッ)
こんな美味しい条件が見事に揃っていれば
誘惑に体が勝手に動く
「羽鳥‥寝てますかー‥?」
ベッドに手を掛けるとギシッと軋み
心臓が跳ねた
声をかけても物音立てても起きない羽鳥に
煩いぐらいに鼓動は高鳴って行く
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