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涙まで出てきたと言って、本当に目頭を拭っている猿倉に… 「………なぁ、猿」 俺の中で青い炎が灯る ユラユラ、ユラユラ…と。 その炎は今までに感じた事のないほどの静かな怒り 猿に対してでも自然と笑顔を作っていて… 「くくッ…あ?なんだよ」 「いや、俺もう起きるからさ、ほら、どうぞ。これからこのベッド使うだろ?」 「は?なに言ってんだ?」 「いやいやだって、今度はお前が寝るんだし」 「バカ犬はなに寝ぼけた事言って…」 「だから…こう言う事だって言ってんだぁあああッ!」 猿の腹目掛け、右手に力を込めた渾身の一撃をめり込ませる 油断していたんだろう 綺麗に腹パンを決められ、ベッドに倒れ込むようくの字になって苦しむ猿に 「ぐっ、ぅうう…こ、このバカ犬が…痛だッ」 「ざまみれバーカバーカッ!一生寝てろッ、ハゲろ、このクズ猿がっ」 いい気味だ、とばかりにトドメの蹴りをおみまいし 保健室の扉を思いっきり閉めて 少し気分の晴れた気持ちで、教室に向かってダッシュした ■■■■■■■■■■■■ 一矢報いる事が出来た犬井くんと反対に手を噛まれた猿倉くん この後もきっと教室でやり合います…

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