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第7話 - ①

甘い誘惑 ■■■■■■■■■■■■ 「腹減った〜〜〜ッ」 3時限目からずっとお腹が鳴っていて 待ちに待ったお昼の時間 売店でおにぎりを買って意気揚々と教室に戻れば、机をくっつけて楽しそうに話をしている羽鳥と…   「イヌイお帰り。早くご飯食べよー」 「遅ぇ…お前にはすぐ帰ってくる帰巣本能は無ぇのかよ」 「げっ!猿テメェ、何でいるんだよ」 「ぁあ?いいだろーが」 1ミリも良くない せっかく楽しい羽鳥とのお昼なのに、こんな奴のせいで、お昼を邪魔されたくない 猿倉は大抵、部活の連中や他のクラスの奴らだったりと食堂に昼飯を食べに行くのが日課で その後決まって教室に戻って来たと同時に羽鳥にちょっかいをかけ始める でも今日はなぜか最初から居て… 「あーあー猿のせいでご飯がマズくなるわ」 「犬は残飯でも食べてろよ」 「なにうぉおおおッ」 腹立つ猿に食ってかかろうとした時 机を見れば、ゴチャといっぱいお菓子が散乱しているに気が付く 「うわぁ、すげっ!これ羽鳥の?」 チョコからスナック菓子 コンビニスイーツとたくさん‥‥ そしてなんと言っても 「うわわっ、これ新発売じゃん。CMのやつ!俺、食べたかったやつだッ」 「イヌイ良かったね」 そのほとんどが、今食べたいと思っていたお菓子で、テンションが上がる 「羽鳥食べていい?」 聞きながらも我慢出来なくてその中の一つ、エクレアの袋を開ける 口に頬張ろうとした瞬間 「それ全部、シシクラがくれたんだ」 「ぬぐッ!?なっ、マジか?」 「なんか言いたそうだな犬井?」 お前、スイーツ男子って柄か? それよりも、人に分け与える心があったなんて… あんまりにもビックリして食べる寸前止るほどで 有り得ねぇ… そんな顔を猿倉に向けていた

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