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③
「猿っ、テメェしょーこりもなくまた来やがって!」
「あ?俺がどの店に来ようが勝手だろうがッ」
「猿が人間の店に来る事自体、厚かましいんだってのが分かんねぇのかよ!もっと頭を垂れろ、身分をわきまー…あだだだだっ!」
「犬井ぃ?どんなにムカつく野郎でもな、お客様じゃろうがっ!」
猿倉に詰め寄って学校の時と同じように言い合いしていれば、突然首に巻かれた太い腕
その腕が首を圧迫し、メリメリと締め上げてくる
「て、店長…首っ、うぐッ」
「くくくっ、いい気味だなバカ犬。そのままリードに繋がれておけよ」
「猿、テメェエエエッ!お前にも紐つけて、猿回ししてやるからなっ」
「なにぉおおおおおっ」
「やるかぁああああッ」
「おい、お前ら…店で暴れるんなら出ていけやぐぉらぁぁぁッ」
猿に詰め寄ろうとしたら、俺はそのまま首を絞められた状態で、猿も首根っこを掴まれてズルズルと外に連れて行かれ、一緒に店から追い出される
外で顔を合わせた俺たちは、お前のせいだを繰り返し、店での続きが始まろうとしていた時
『キャンキャンッ』
俺たちを制止するように甲高い鳴き声と共にトコトコと小さいダックスが目の前に現れた
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