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※第7話

「ちょ…待って、くださ…んっ」 自宅に着くや否や、瑛はカバンを玄関に投げ、七世の唇を奪った。 あまりにも性急な男の行動に七世は困惑しながらも、後ろ手で鍵を閉め その口付けを受け入れる。 遠慮がちに唇をなぞる舌がひどく熱い。 もう何度も体を重ねていると言うのに、行為の始まりはどこかぎこちなさが残っていた。 「…ん、ぅ…あきら…さ」 一番上までキッチリと締められたボタンを外していく瞬間が、瑛は堪らなく好きだった。 “主人と使用人”という関係から、この時間だけ抜け出せるような気がして。 「ねぇ、口でシてよ…っ」 瑛のソコが熱を持っていたのは、帰宅途中からであると七世は知っていた。 彼も所詮 性欲旺盛な高校生だ。きっと今朝の行為でも思い出してしまったのだろう。 「あぁ、またスラックスの膝が汚れるな」、なんてどうでもいいことを考えながら、七世は素直に跪いた。 刺さるような視線を頭上から感じながら、ベルトを緩め、ボタンを外す。 「っ……はぁ…」 チャックを下ろし、膨らんだ下着の上から舌を這わすと、ぴくりと腰が揺れ 悩ましげな吐息が聞こえてくる。 七世は口淫こそ得意ではなかったが、高校生にして自分より一回り大きい手のひらに頭を撫でられるのは好きだった。 「く、…っ……ぁ」 じゅっ、と濡れた音を立てながら、下着越しに先端に吸い付くと、ほのかな塩味が口の中に広がった。 汗やら色々なものが染み付いているはずなのに、どうしてこうも不快な匂いがしないのか、七世には不思議で仕方なかった。 「も、ぅ…直接して…」 もどかしさに耐えられなくなった男は、そう言って自ら屹立を露にした。 ふと瑛の顔を見上げると、彼はいかにも余裕がなさそうな表情で、じっとこちらを見ていた。 「っ、あ……やば…」 屹立の裏側を舌でなぞり、蕩ける口内にを誘う。 喉奥まで男のモノで満たされた時、自身の股間も じんと熱を持つのが分かった。 優しく頭を撫でる瑛の手のひらが、くしゃりと七世の髪を掴み、気遣うような動きで腰を揺らし始めた。

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