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第22-4話●※変わり果てても
こんな幸せがあってもいいのだろうかと、思わずにはいられなかった。
俺の腕の中で何度も果て、短く気を失い、再び目覚めてエケミル様から腰を揺らして俺を強請る――鍛えられた俺の体はエケミル様の望みに応え続け、終わらぬ蜜事に悦び続けた。
この国の至宝を俺だけが手にして、奪い、愛でている。
エケミル様に身代わりを望まれ、仮で付けられていた名前は捨てられた。
しかし身代わりから解放された今、俺はただの名無し。そんな俺をエケミル様は狂ったように求め、悦んでいらっしゃる。
もっと俺だけの人にしたくて、よりエケミル様が悦ぶ部分を探り、試し、より深い快楽の谷底へ堕としていく。
まるで最初から先王陛下と結ばれることよりも、こうして名もなき者に奪われたかったかのような乱れ振り。
長年の想いよりも、執政よりも、国の未来よりも、俺との刹那を選んでくれるエケミル様。
座りながら上下に揺さぶられて悦び続けるエケミル様が愛おしくてたまらない。
止まることなく沸き上がる感情に酔いしれながら、俺はエケミル様の最奥へと新たな精を注いだ。
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