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第22話
「あー、もー限界。今まであんまり寝てないからもう寝るからね。ヨゾラとずっとセックスして疲れた」
「……すみません」
――そう言えば、体中ベトベトで、腰はガクガクです。
ヨゾラは思い出したかのように急に襲ってきた色々な痛みに顔を顰める。
「シーツぐちゃぐちゃだけど、もう無理。明日交換しよ」
「それなら僕が……っつ!!?」
少し動いただけで腰が砕けそうになり、ヨゾラは痛みに蹲る。
「無理だって。なるべく寝たままでして、中には出してないけど、一日と半日? ぐらい休憩挟みながらヤってたから、多分立てないよ」
蹲るヨゾラの背にナナトの腕が伸びる。丸まった背を伸ばすように、ナナトがヨゾラの背中を撫でる。
「ほら、一緒に寝よ」
「はい」
ヨゾラは大人しくナナトの腕の中に収まって、ナナトの腕に頭を置く。
ナナトは満足気に微笑み、ヨゾラの髪を撫でる。
「俺にヨゾラの事好きでいさせてね、もう嫌いになりたくないから、お願い」
それだけ言うと、ナナトの瞼が閉じる。すぐに規則正しい寝息が聞こえてきた。
「もちろん。ずっと好きでいてもらえるように努力します。貴方の側にずっといたいから」
柔らかい暖かみがナナトの腕を通して、じんわりと伝わってくる。
心地よい眠気に包まれて、ヨゾラは眠りについた。
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