緋音は珀英を睨みつけ、完全に体を離して起き上がると、そのまま下のほうへ体を移動していく。 珀英がいきなりの緋音の行動が読めずにいると、緋音はいきなり珀英が着ていたパジャマと下着を一緒に脱がせて床に放る。 「緋音さん？」 上半身を起こして緋音を見ると、緋音は半勃ち状態の珀英のものをゆっくりと、下から上に向かって舐めて、徐（おもむろ）に亀頭の部分を咥（くわ）えると、そのまま喉の奥のほうまでゆっくりと咥え込んだ。 「あか・・・ねさっ・・・！」 いきなり咥えられて、珀英は抵抗できる訳もなく、緋音の綺麗な口唇が自分のを咥えているのを見ていた。 緋音は限界まで咥え込むと、舌を根元から先端に向けて這わせる。 カリの部分に舌先を差し込んで刺激すると、口の中で珀英のがビクッと震えて、大きく硬くなるのがわかった。 強く吸ったり、優しく舐めたり、舌先で突いたりする度に、珀英のが口の中でビクビクするこの感じが、好きだった。 独特な雄（オス）の匂いが緋音の鼻腔をくすぐる。 口の中の珀英のが大きく硬くなって、先端からはじんわりと体液が溢れてきている。 透明でぬるぬるしたその体液を、そのまま口の中で受け止めて飲み下す。 珀英のだから、緋音は限界まで広がった口の中にある、太くて硬いものを丁寧に舌で舐めて、溢れる唾液をたんまりと擦（こす）り付ける。 珀英は久しぶりに緋音が咥えてくれて、すごく嬉しかった。 ライブがある時は開演前にしてくれるけど、最近ライブなかったからご無沙汰（ぶさた）だったし、ライブじゃないのに咥えてくれるのは、本当に久しぶりだった。 緋音の舌が裏筋をねっとりと這って、たまに口を開けてわざと唾液の濡れた音を聞かせてくる。 緋音がちらっと珀英の顔を見ながら、熱っぽい瞳で呼吸を荒くしながら、珀英のを口から出すと、先端を舌先でチロチロと突つく。 その蕩（とろ）けてるのに挑発的な表情（かお）と、紅い舌の動きと、熱い吐息がかかって、一気に背筋を快感が駆け上がった。 珀英のは限界まで膨張して、絶頂を迎えていた。 ヤバイ・・・出る・・・！ 思った瞬間、珀英のものから白濁した粘液が迸（ほとばし）って、緋音の顔に思いっきりかかってしまった。 緋音は反射的に目をつむったけれども、顔を外らして避けたりはしなかった。 結構大量に射精したので、緋音の額（ひたい）から鼻からかかってしまい、顎を伝ってベットに滴り落ちる。 「すみません！」 珀英が慌ててチェストに置いてあるティッシュを取ろうと思い、体を起こそうと上体を捻（ひね）った。緋音はその珀英の肩を押し倒す。 不思議そうに自分を見上げる珀英を見下ろす。 我慢出来ずに出してしまった精液は、緋音の額から鼻筋を通って、桜色の頬を汚して、少しずつ少しずつ落ちてくる。 初めて見る緋音のその顔に、珀英はゴクリと、生唾を飲み込んだ。 だんだん雄の顔になっている珀英を見下ろして、緋音は口唇を横に引いて、笑う。 こんな風に顔射されることは初めてだったけど。 珀英だから・・・。 ロンドンまで会いにきてくれたから、許してあげる。 べったりとした精液が顔を滑り落ちる感覚に、漂う独特な臭みのある匂いに興奮した緋音は。 喉の奥でくすくす笑いながら。 口唇を伝ってきた一滴を、紅い舌でゆっくりと。 舐めた。