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括り紮げる 31
珀英の中の理性の糸が、切れた。
こんなの・・・こんなことして・・・何なんだよ?!
犯したい・・・この人の体も心も犯して蹂躙(じゅうりん)して噛み砕いて、オレのものにしたい。
珀英はいきなり緋音の両足を肩に乗せて担ぎあげると、緋音に覆いかぶさるように、顔の脇に手をつけて、容赦なく緋音の小さな穴に、勃起した大きなものをあてがった。
緋音の体が、一瞬小さく期待に震えた。
犯されたい。
体も心も犯されて、組み敷かれて突っ込まれて、オレの事しか考えられなくなるくらい、全てを征服して、オレのものに。
珀英を見上げる瞳は、これからされることに期待して、熱く潤んでいる。
珀英は腰を一気に押し込んで、緋音の嬉しそうにヒクついている穴を、貫いた。
「ああっ・・やぁぁぁああっっ・・・・!!」
緋音の体が大きく跳(は)ね上がる。
珀英は容赦(ようしゃ)なく根元まで突っ込んで、先端ぎりぎりまで抜いては、また最奥まで突っ込む。
何度もそうやって、緋音を犯した。
緋音が痛いかもしれないとか、優しくゆっくりしようとか、そんな気遣(きづか)いできる理性が、今は残っていなかった。
緋音が欲しい。全部全部、体も魂も、過去も未来も、細胞の一つ一つ。
全部、欲しい。
全部噛み砕いて、飲み干して。緋音の一部になりたい。
獣じみた欲望しかなかった。
ローションのおかげで緋音は痛みは感じなかったが、一気に奥まで突っ込まれて、ぐっちゃぐっちゃと音を立てて犯されて。
中から突き上げる快感が、腰を伝って背中を這い上がって、体全部が熱くて、細胞の一つ一つが焼け焦(こ)がれて、おかしくなっていく。
「やぁっ・・!!・・はくえ・・・激しっっっ・・・!!」
「貴方が悪い・・・」
「やぁぁんん・・・あああんんっっ!!」
「あんなことっっっ我慢できるわけない!」
「・・・いいぃぃっっっもう、きもちぃ・・・!!」
本当は緋音の体の負担にならないように、優しくするつもりだったのに。
緋音さんがあんなこと・・・あんな風に挑発するから・・・我慢できないだろうがっ!!
緋音の小さなお尻と、珀英の腰がぶつかる肉感的な音が響く。
一番奥まで入れられたり、前立線の良い所を突かれたりして、頭がおかしくなる。
珀英の太いのが引き抜かれる感覚が、肉壁を割って侵入(はい)り込んでくる感触が、異常な快楽を生んで、体も心も気持ちいいと叫び始める。
もうっっっ・・・無理ぃぃっっ!
緋音の穴が、気持ちよさそうに、珀英のをきゅうきゅうに締め付けている。
「ああっ・・・もう、もう・・・っっっ!」
珀英のが容赦なく内部(なか)を擦る度に、緋音の全身に快感が走って、目もまともに開けていられないくらいだった。
珀英のが奥まで突っ込まれる度に、奥の深いところがゴリゴリと擦られて、お腹から腰を突き抜けて背中をうなじを焼いて、脳味噌がおかしくなる。
入れても抜いても気持ち良くて、緋音は何をどうすることもできないまま、ひたすら喘(あえ)ぐしかなかった。
「はくえぃ・・・もう、ダメぇ・・・ああんっっイクっっむりぃっっっ」
部屋中を緋音の喘ぎ声が、繋がった部分から漏れるぐちゃぐっちゃした音が響いて、聴覚まで犯される。
目の前を星が飛んで、視覚も触覚も、全部全部、珀英に犯される。
その感覚は嫌いじゃなくて。
むしろやめて欲しくなくて。
何もかもを忘れるくらい、犯して欲しい。
めちゃくちゃに。
ぐちゃぐちゃに。
壊して。
赤く充血した穴が、珀英の限界まで膨張(ぼうちょう)したものを、がっつり咥(くわ)え込んで、締め付けて離さない。
珀英のがゴリゴリと奥まで入ってくる度に、中の気持ちいい所が擦られて、緋音は全身ガクガクと震わせながら、瞳の端から涙を溢(こぼ)した。
「きもちっぃぃっ・・気持ちいぃっ・・ああっっもうっっ!!・・・はくえ・・・無理ぃぃっっ!」
「うん・・・オレも、もうイキそう」
緋音が喉(のど)が潰れそうに喘ぎながら、腕を伸ばして珀英の頭をひっ掴(つか)むと、強く引き寄せた。
少し厚めの口唇に口吻けて、緋音は自分から舌を差し込んで、珀英の舌を搦(から)めとった。
珀英は緋音の舌を強い吸いあげる。
舌同士を擦り合わせて、吸って搦めて、口の中を舐めて、緋音の好きな上顎の奥の方を舌先で突つく。
緋音が珀英の舌に反応して下の穴を強く、きゅうっと強く締めつけてきて、珀英は堪(こら)えきれずに叩きつける腰の速度を上げる。
くちゃくちゃと、ぐちゃぐちゃと緋音の小さな穴から、いやらしい濡れた音が谺(こだま)する。
速度を上げれば上げるほど、緋音の穴は強く締めてくるし、蕩けた瞳と紅い口唇の端から零れる唾液が、扇情的(せんじょうてき)に顎を伝って首筋へ落ちていく。
「んんっ好きっ・・・そこっっそこ好き・・・もっと、もっとぉ・・・」
珀英に突っ込まれて喘いでいる緋音は、何処までも淫乱だった。
ああ・・・最高・・・緋音さんエロすぎ・・堪んないっっ!!
激しい音が寝室を蹂躙(じゅうりん)する中、緋音の腰が大きく反って、締め付ける穴が珀英のをぎゅっと更に締め付けて、あられもない嬌声(きょうせい)が響き渡った。
「だ・・めぇっ・・・いくぅっっっ!!」
「っっっっ・・・」
緋音が自分のお腹に大量に吐き出すのと同時に、珀英も緋音の中で全部出しきっていた。
激しくしすぎたせいか、緋音が体を外らせてビクビクと全身を震わせて出した後、糸が切れたように、全身の力を抜いて気絶してしまった。
あれ・・・やりすぎた・・・?
珀英は、緋音の中から出て脚を肩から下ろす。
「緋音さん?」
呼び掛けても返事はなく、そっと顔を覗き込むと完全に気絶していた。
やりすぎた・・・3回くらいしたかったのに・・・。
ちょっと興奮しすぎて激しくしすぎたことを、珀英は若干後悔した。
さすがに意識のない緋音を犯すこともできないので、珀英は緋音の体を濡れタオルで綺麗に拭(ふ)いて、隣に寝てその細い体を抱き寄せた。
緋音の匂いが鼻腔を通る。
甘くて甘ったるい、理性が破壊されるような、その濃密な何とも言えない、濃くて愛おしい芳(かぐわ)しい匂い。
珀英は嗅ぎなれたその匂いを感じながら、緋音の細い嫋(たお)やかな体を抱きしめながら。
瞳を閉じた。
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