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第22話 デラックス・ツインの部屋②
「好きだ……」
後ろから強く抱きすくめたまま、翔多の耳元で熱く囁くと、
「もー……、浩貴……元気すぎ……」
彼はくすぐったそうに笑いながら、大げさに身をひねった。
二人してじゃれ合いながら広いベッドへとなだれ込む。
翔多のTシャツをたくし上げながら、深いキスを交わした。浩貴が舌を差し入れると、翔多が応えて自分の舌を絡ませてくる。
そのまま浩貴は唇を翔多の胸へとすべらせ、ちっちゃな乳首を吸い上げた。
「……あ……」
彼は甘い吐息を零してのけ反った。
その喉元へも浩貴は唇を押し当て、所有の印を刻む。
翔多の服を剥ぎ取るようにして脱がせてしまい、自分も手早く服を脱ぎ捨て、浩貴は彼の上へ重なるように伸し掛かった。
「翔多……」
浩貴が覗き込むように翔多の愛くるしい顔を見おろすと、照れくさいのか、視線を逸らしてしまう。……恥ずかしさにだろう、少ししかめっ面をしているようにも見えるなんともかわいい表情。
翔多のこんな表情知ってるの、オレだけなんだ……。
普段の能天気な彼からは想像すらできない表情。
恥ずかしそうに目を伏せる顔も、キスのあとの潤んだ瞳と上気した頬も、愛撫に感じている顔も、浩貴だけしか知らない。
オレだけの翔多。絶対に他の誰にも見せたくない。見せてなんかやらない。
浩貴は愛しさを込めたキスを翔多の唇に落としてから、耳元へ甘い囁きを吹き込んだ。
「大好きだよ、翔多……」
翔多はゆっくりと視線を浩貴のほうへ戻すと、陽だまりのような微笑みを浮かべる。
「オレも、浩貴が大好き……」
そして今一度、二人は深い口づけを交わした。
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