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第88話 屋上エッチ
「好きだっ、浩貴」
そう言ったかと思うと、翔多は浩貴に勢いよく覆いかぶさってきた。
翔多の柔らかな唇が重ねられる。浩貴は唇を薄く開け、彼の舌を迎え入れた。
舌を絡め合いながら、翔多は大胆にも大きく脚を広げて、浩貴の太腿の上へまたがってきた。
……うわ、今日の翔多、すげー積極的……。
太陽の光が彼をそそのかしているのだろうか。
浩貴にしても淫らな翔多は大歓迎である。
屋上の鍵はちゃんとかけてあるが、教師たちの中にはスペアキーを持っている者もいるだろう。
そう考えれば、いつ屋上の扉が開かれてもおかしくはないのだ。
そして、今屋上へ出てこられたら、二人が睦み合う姿はまともに見られてしまい、なんの言い訳もできない。
だが、二人はそんなことまで気がまわらず、愛しい相手を感じ合うことだけに夢中になっていた。
翔多が浩貴の制服のズボンのジッパーを降ろして、下着の中へ手を入れ、直に浩貴の雄へ触れてくる。
「……翔、多……」
浩貴は耐えきれず、小さく呻いた。
翔多の手で少しぎこちなく雄を愛されて、気持ちよさに浩貴の頭の芯がしびれてくる。
浩貴の雄はあっという間に固く大きく勃起した。
翔多は浩貴の勃起から手を離すと、自分の制服のズボンを下着ごと足首にまで落としてしまう。
そして、天を向いた浩貴の雄を、自分のあらわになった下半身の最奥で呑み込んだ。
「あっ……、いっ……浩貴っ……」
翔多の形のいい眉が少し苦しげに寄せられ、少しずつ浩貴の雄は彼の内部へと沈み込んでいく。
その締め付けの気持ちよさは狂おしい程で……。
「うっ……、翔多……」
浩貴は快感の吐息混じりに恋人の名前を呼ぶと、翔多のネクタイを緩め、シャツのボタンを外して、広く胸をはだけさせると、あらわになった小さな乳首へ吸い付いた。
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