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第124話 愛し合うということ
浩貴は唇を首筋へと這わせながら、翔多のジーンズを下着ごと脱がせた。
「あっ……、や、浩貴……」
下半身を晒されて、翔多が恥ずかしそうに身をひねる。
鎖骨から胸元へと唇を這わせていき、小さな乳首へ吸い付き舌で刺激しながら、右手で翔多の昂ぶりをじっくりと愛し、そのまま指を後ろへすべらせ、双丘の奥にある小さな場所へと侵入させた。
何度も奥を指で突き上げ、入り口を広げていき、やがて指を二本に増やすと、勢いよく翔多のイイところを擦りあげる。
「ああっ……、浩貴っ……」
掠れた声とともに翔多が早くも一度目の絶頂へと達した。
「翔多……、好きだよ……」
浩貴は、まだ呼吸も整わないでいる翔多の唇に、ふわりと優しいキスをする。
浩貴を見つめてくる翔多の大きな瞳は、激しい快感のため虚ろに潤んでいた。
「愛してる……」
「浩、貴……オレも……」
デラックス・ツインの部屋のドアのすぐ傍で、二人は立ったままお互いを求め合っていた。
恋人同士にとってセックスは、体を繋ぎ、快感に溺れ、絶頂を迎える……そんなふうにただ快楽を貪るだけのものではなく、深く交わることによってお互いの気持ちをも交じり合わせる、そんな行為であるはずだ。
浩貴と翔多がお互いを強く求め合うのは、愛し合うことによって、浩貴は翔多に、翔多は浩貴に、どれだけ互いを大切に思い合っているかを伝え、刻みたいからだ。
……だからどんなに愛し合っても、もっともっと翔多が欲しくなる。翔多の中を自分の存在だけで埋めてしまいたい。
浩貴は自分のジーンズの前をくつろげると、翔多を壁に押し付け、彼の片脚を持ち上げた。
そして、そのまま浩貴の雄を翔多の小さな穴へと挿入した。
「あっ……浩貴っ……ああっ……」
翔多の頭が大きくのけ反り、快感の甘い声が彼の愛らしい唇からあふれ出す。
浩貴もまた翔多の中の熱さと狭さに、狂おしいほどの快感を覚えて、低い呻き声を漏らした。
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