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第125話 愛し合うということ②
浩貴はそのまま翔多のイイところを自分の雄で何度も強く突き上げた。
「あっ……、浩貴っ……もっと……んっ……」
「……っ……、翔多、翔多……すげーイイよ……」
ホテルの広い部屋に、二人の淫らに濡れた声が響き渡っていた。
……まだ体の関係を持ち始めたばかりの頃、翔多は声を出すのをすごく恥ずかしがって、自分の手や枕で必死に声を押し殺していた。
浩貴にしてみれば、翔多が感じてくれるのはとてもうれしく、誇らしいことだし、なにより彼の艶めかしい声を聞きたくてならなかった。
だから口元を押さえる彼の手をどけさせて、『声が聞きたい……翔多……』と、まあこれもなにげに恥ずかしい言葉ではあるが、甘く囁いたものだった。
だが、しかし、そんなふうに翔多の声を聞きたがった浩貴もまた、初めの頃は素直に快感を表すのが恥ずかしかったのだが。
攻める側だって気持ちよかったら声は出る。例えば翔多が手で浩貴の昂ぶりを淫らに撫で擦ってくれたときなど、自分のものではないような色っぽい声が出て、それこそ反射的に口を押さえてしまったものだった。
今では、翔多は感じるままに艶めかしい善がり声をあげて、あられもなく乱れてくれる。
浩貴も同じだ。
二人は体を重ねるごとにお互いのすべてを見せ合い、結びつきは強くなっていく……。
「やっ……浩貴……もう……あ、ああっ……」
翔多が一際高い声を出し、二度目の絶頂へ達した。
それでも浩貴がえぐるような突き上げをやめないでいると、
「だめ……浩貴っ……も……助けて……死んじゃう……」
翔多がフルフルとかぶりを振って、大きすぎる快感に泣きじゃくる。
……そんなかわいい顔されたら、オレ余計興奮しちゃうじゃんか、翔多……。
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