136 / 177

第136話 屋上での情交

 唇で乳首を愛してやりながら、右手で翔多のズボンのベルトを外し、ジッパーを降ろす。  そして下着の中へと手を入れ、彼のそれを上下に擦りあげた。 「あっ……ああ……」  翔多の甘く掠れた声が高い空へ吸い込まれて消えていき、すぐに高みへと昇りつめた。 「……翔多、おまえ今、すごいエロい……」  浩貴はイッたばかりの恋人の姿を見つめると、そう囁いた。  翔多は絶頂の余韻を引きずったまま、呼吸も整わないでいる。瞳は快楽にとろんと潤み、唇は浩貴を誘うかのように半開きで……。  制服のズボンは下着ごと脱がせてしまったので、下半身はむき出しで、上半身もシャツを羽織っているだけで前は全開状態。  浩貴がじっくりと愛した桜色の乳首は濡れて光っている。体中に浩貴が刻んだキスの跡が艶めかしい。 「……浩貴……」  不意に翔多が、ゾクッとするほど色っぽい声で名前を呼んできた。 「浩貴……早く、欲しい……」 「翔多っ……」  ねだられるまでもなく、浩貴の雄は翔多を求めて、これ以上はないくらいに昂ぶっていて、今にも制服のズボンを突き破りそうだった。  浩貴は性急な仕草でズボンの前をくつろげると、翔多の最奥めがけて自身の雄を突き入れた。 「ああっ……あっ……浩貴っ……浩、貴……」 「……っ……翔多……」  快感が大きすぎるのか、翔多は泣いているような声を出して、体を震わせている。浩貴もまた彼の中の熱さと狭さに、低い喘ぎが漏れてしまう。  二人、体を重ねるごとに感じる快楽は大きくなっていくようだった。  浩貴は翔多を自分の膝の上に座らせると、彼の細い腰をつかみ、上下に激しく揺さぶった。 「あっ……あっ……、浩貴っ……」  翔多の背中が大きくしなり、愛液をほとばしらせる。彼がイッた瞬間、翔多の内壁がキュッと強く浩貴を締め付けてきて……。  こらえきれず浩貴もまた、翔多の体内で愛と欲望の証を解き放った。

ともだちにシェアしよう!