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第176話 激しい交わり②

 翔多の小さな乳首にむしゃぶりつきながら、少し乱暴に思えるほどの性急な動作で、彼の衣服をすべてはぎ取ってしまう。 「浩貴っ……、そんなに強く吸ったら……いたいよっ……あっ……」  あまりの激しさに翔多が小さく悲鳴を上げたが、浩貴はやめなかった。   翔多の体中にキスをしながら、指を彼の双丘の奥にある小さな場所へと沈める。 「ああっ……浩貴っ……」  甘く掠れるよがり声を上げ、大きく体をのけ反らせる翔多。 「……翔多……、おまえの中……すっげー熱い……」  荒い呼吸交じりで浩貴は囁くと、指で翔多の内壁をぐるりとえぐった。 「ひっ……あ……」  翔多の淫らな悲鳴。  浩貴は自らも着ているものをすべて脱ぎ捨てると、翔多を求めてギリギリまで勃起した雄をそのまま一気に彼の中へと挿入した。 「ああっ……浩貴っ……」  翔多は瞬く間にイッた。  イッたばかりで、まだ息も整っていない翔多を、浩貴はさらに攻めた。  いったん雄を入り口近くまで抜いてから、勢いよく最奥へと沈める。……何度もその行為を繰り返した。 「いっ……、やだ……も……死んじゃうよ……浩貴……ひろ、たか……」 「翔多……オレの翔多……」  おまえはオレだけのものだ。離さない、絶対に。  もし、おまえがオレから離れようとしたら、そのときは……、  ……オレはおまえを翔多、殺めてしまうかもしれない……。 「あっ……ああ……やっ……」  翔多の泣きじゃくる声がとても艶めかしかった。 「愛してる……翔多……っ……う……」  そして二人は同じ高みへと昇りつめていった。

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