3 / 22

第3話

 もうすぐテストがはじまる。  平凡な(あたる)は成績も至って普通だ。真面目に授業を受け、テスト前には勉強もする。それでも結果は普通だ。それほど良くもなく、悪くもない。解せないが、それが現実だ。  家で勉強するとついつい漫画に手を出してしまったり、なかなか集中できない。だから真は図書室で勉強しようと考えた。  しかし放課後、図書室に向かってみれば、空いている席は一つも残っていなかった。真と同じ考えの生徒は多く、静まり返った空間で全員が机に向かって勉強していた。  来るのが遅かったようだ。諦めるしかなく、真はなにもせずに図書室を出た。  駅の近くにある図書館にでも行こうかと考えていると、後ろから声をかけられた。振り返ると、佐野(さの)がひらひらと手を振ってこちらに近づいてくる。 「真ちゃん、ここでなにしてんの?」  真は今井と佐野と上原、三人と体の関係を持つようになっていた。ただれていると自分でも思うが、真はもう男に抱かれなくては生きてはいけない体になってしまったのだ。申し訳ないと思いながらも彼らに抱かれ続けていた。  彼らがどうして真を抱いてくれるのかはよくわからない。無意識に魅了(チャーム)を使ってしまっているのだとして、なぜ自分は三人にだけ使ってしまうのかが謎だった。  一度母に魅了(チャーム)の使い方を訊いてみたが抽象的すぎて全くわからなかったので、真は今も使おうと思っても魅了(チャーム)を使うことはできない。  さておき、そんなこんなで真は以前と比べ彼らと随分親しくなった。見かけたら、こうして声をかけられるくらいに。 「テスト勉強しようと思って図書室に来たんだけど、席が空いてなかったから出てきたところだよ」 「ああー、そーいえば、もうすぐテストだっけ」  佐野は他人事のようにヘラヘラと笑う。  真面目に勉強しているところなど想像もできないし、授業をサボることもある佐野だが、決して成績は悪くない。寧ろ常に上位にいる。テストの結果は全て真よりもよかった。どうしたって解せないが、それが揺るぎない現実なのだ。  理不尽さにもやもやしていると、佐野がにっこり笑った。 「じゃあさ、うちの部室においでよ。静かだし、勉強捗ると思うよ」  部室とは、もちろん麻雀部の部室のことだろう。 「え、でも、勉強なんてしに行ったら邪魔なんじゃ……」 「全然! 今日は今井も上原も来ないし」 「…………いいの?」 「もちろん! なんなら、わかんないとこあるなら俺が教えるよ」  魅力的な提案に、真は顔を輝かせる。一人で勉強したところで、理解できなければ意味がないのだ。佐野に教えてもらえるのならとても助かる。 「ほんと!?」 「うんうん」 「じゃあ、お願いします!」 「オッケー、行こ行こ」  佐野に肩を抱かれ、真は麻雀部の部室へと向かった。  佐野が言っていた通り、部室の中には誰もいなかった。  早速テーブルの上に教科書とノートを広げる。 「真ちゃん、数学が苦手なんだ?」 「うん、授業はちゃんと聞いてるんだけど、よくわからないところも多くて……」  勉強をはじめるが、真はすぐに行き詰まる。  佐野に助けを求めると、彼は笑顔で応じてくれた。  意外にも、佐野の教え方はとても丁寧でわかりやすかった。  そして真が問題を解いている間は決して邪魔をしてこない。真が声をかけない限り、なにも言わずスマホを弄っている。しかし真が質問すれば、嫌な顔もせずスマホを置いて答えてくれる。  佐野に教えてもらい、解けなかった問題がスラスラと解けるようになっていた。  一段落ついて、真は佐野に頭を下げた。 「佐野くんありがとう! すっごく助かったよ」 「いーよいーよ。でも、お礼は欲しいかな」 「もちろん! でもあの、あんまり高価な物は無理かもしれないけど……」  真の言葉に、佐野は声を上げて笑った。 「ははは、大丈夫、そーいうんじゃないから」 「え……?」  きょとんと見つめると、佐野はニヤリと口角を上げた。 「真ちゃんと、エッチしたいな」 「え、うん……?」 「あはっ、あっさり頷くんだ」  佐野がそれを望むなら、真に異存などない。寧ろそれは真にとってご褒美なのだから。  しかし、それが佐野へのお礼になるのかが疑問だった。お礼だなんて理由がなくても、既に彼とは体を重ねているのだから。  もしかして、真に気を遣ってくれているのだろうか。 「佐野くん、それでいいの? ご飯奢ったりとか、欲しいもの買うとか、そっちの方がいいんじゃ……」 「ははっ、真ちゃんてば、自分の体安売りし過ぎじゃない?」 「そ、そういうつもりはないけど……」 「ほんとかなー? 俺ら以外のヤツに迫られても、ヤらせちゃダメだよ?」 「う、うん……っ」  色っぽい流し目を向けられ、こくこくと頷く。  正直、いつ魅了(チャーム)が発動してしまうかわからないのでどうなるかわからないのだが。けれど、他の男に抱かれたいと思ったことはない。  真の唇を、佐野の親指がなぞった。 「それじゃあ、たっぷりお礼してもらおうかな」  欲を孕んだ瞳に見つめられ、真の体は期待にぞくぞくと震えた。  真はソファに腰かける佐野の足元にぺたりと座り込んでいた。下半身はズボンを脱いでパンツしか履いていないが、カーペットが敷いてあるので冷たくはない。上半身はボタンが全て外されたシャツだけを身に付けている。  そんな状態で佐野の脚の間に顔を埋め、取り出された男根に懸命に舌を這わせていた。  唾液を滴らせながら裏筋をねっとりと舐め上げ、舌先で括れをなぞり、先端に吸い付く。 「んぁっ、んっんっ」 「はっ、気持ちいいよ、真ちゃん……」  佐野の手で優しく頭を撫でられる。  真は懸命に舌を動かすけれど、彼が射精する兆しは一向に見えない。  なにせ真には技巧がない。一生懸命ではあるがぎこちなさは抜けず、動きも単調になりがちだ。  佐野は気持ちいいと言ってくれるし、確かに陰茎も反応してくれてはいる。だが勃起はしていても射精には至らない。  佐野のものは大きくて、だんだんと口も疲れてきた。  真はただしゃぶっているだけでも甘い精気を味わうことができて、どんどん性感が高まっていく。真のぺニスは下着の中で窮屈そうに頭を擡げ、既にだらだらと蜜を零していた。  勉強を教えてもらったお礼としてしている行為なのに、確実に真の方が気持ちよくなってしまっている。  佐野に気持ちよくなってもらいたいのに彼に満足してもらえるような口淫ができず、真は泣きそうになった。 「ごめんね、佐野くん……僕、ちゃんとできなくて……」 「あはっ、謝らないでよ、真ちゃんが一生懸命ペロペロしてくれるの好きだし」 「あの、ね……僕、まだ上手にできないから……だから、佐野くんに、してほしくて……」 「んん?」 「僕の、お口で、おちんちん、扱いて……奥まで、いっぱい入れて、お、お尻にするみたいに、して……」  申し訳ないけれど、真は自分の力で彼をいかせることを諦めた。  真の言葉に、佐野は僅かに目を見開いて唇を閉ざす。  情けなさに涙を浮かべる真の顔を、佐野はまじまじと見下ろした。 「…………イラマしてもいいってこと?」 「? ……うん」  言葉の意味はわからなかったが、なにをされても構わないので真は頷いた。  佐野の指が、真の喉をつう……っと撫でる。 「いいの? 喉の奥、俺のちんぽでガンガン突かれても? 苦しくて真ちゃんが泣いちゃってもやめないよ?」  確認しながらも、佐野の双眸は隠しきれない情欲にまみれていた。  真の口を後孔と同じように犯したいという彼の欲望が伝わってきて、ぞくぞくと全身が疼いた。  蕩けた瞳で彼を見上げる。 「大丈夫……僕の口の中、奥まで、入れて……精液、飲ませて……」  真の体はもう、サキュバスとして変化している。最初のときも、口を犯されて苦しいとは感じなかった。  恐怖も嫌悪もなく、寧ろ欲望のままに犯してほしいと思った。  犯してとねだるように、大きく口を開けて口腔内を差し出す。 「真ちゃんて普段は処女みたいに初心なのに、こういうときは娼婦並みに淫乱だよね」  開いた口の端から、唾液が零れ顎を伝って流れていく。  そのだらしない真の顔を視姦するように、熱を帯びた艶っぽい佐野の視線が絡み付く。 「喉の奥までちんぽ突っ込んで、たっぷりザーメン飲ませてあげる」 「んんんぅっ」  ぐぽっと、一気に陰茎を突っ込まれた。  口の中に広がる甘い精気の味にうっとりしつつ、真は歯を立てないよう気をつけながら口を窄める。  両手で頭を掴まれ、ごちゅごちゅと喉奥を亀頭で突かれる。  声を上げることもままならず、呼吸も満足にできない状態で、それでも真は後孔を犯されるのと同じように快感を得ていた。  喉の奥を抉じ開けるような勢いで張り出した亀頭を捩じ込まれ、上顎や舌を太い幹でじゅぼじゅぼと擦られる。閉じられない口から、だらだらと唾液が溢れて止まらない。 「あっ、すげ、真ちゃんの喉まんこ気持ちいっ」 「んっんっんっ、ふぅっ、ふっ、んうぅっ」  佐野は興奮した様子で、激しく陰茎を出し入れする。  先走りが流れ込んできて、亀頭を飲み込むようにごくりと喉を動かせば、佐野は一層息を乱した。 「っん、はあっ、マジでちんぽ飲まれちゃいそう……喉ひくひく震えて、ヤバ……っ」 「んぐっ、うっ、ふんんぅんんっ」 「っは、喉奥いっぱい突かれてんのに、そんな気持ちよさそうなトロ顔して……あ、はっ、一生懸命お口開いて、俺のちんぽ頬張っちゃって……はあっ、マジ堪んないんだけどっ」  視線を上げると、こちらを見下ろす佐野と目が合った。  だらしなく下品な顔を晒しているはずなのに、真を見る彼の瞳はギラギラして明らかに欲情していた。  ぞくぞくして、真は恍惚とした表情で彼を見つめ返した。  頭を掴む彼の手に、ぐっと力が籠る。 「はあっ、もう出そう、出していい? 真ちゃんの喉まんこに、俺のザーメンいっぱい注いじゃっていい?」  真は頷く代わりにごくっと喉を締め付けた。  それを了承と受け取り、佐野は一層激しく男根を出し入れさせる。 「あー、出る、イくっ、俺の精子、真ちゃんの喉まんにっ……く、イく、ううっ」  どぷどぷっと大量の精液が、直接喉へと流し込まれる。痺れるような快楽が駆け抜け、ぶるぶると全身を震わせながら受け入れた。  甘露のように甘いそれを、真はうっとりと嚥下する。甘いと感じるのは精液ではなく精気なのだが。  ゆっくりと引き抜かれていく陰茎にねっとりと吸い付き、残滓も残らず飲み干した。 「ぷぁっ……」  唾液が糸を引きながら離れていく肉棒を、とろりとした瞳で見つめる。  唾液で汚れた口元を、佐野が指で拭った。 「ありがと、真ちゃん。すっごく気持ちよかったよ」 「ほんと……? 嬉しい……」  酩酊状態の真は、褒められてへにゃりと笑った。 「ほんと不思議だよね、真ちゃんって。初心なのに淫乱っていうか……フェラ拙いのにイラマプロ並みってどういうこと」  佐野の独り言に、真は首を傾げる。  佐野は苦笑を浮かべ、真の頬を撫でた。 「まあいいや。今度は下のお口で俺のちんぽ咥えてね」  へらりと笑った佐野に両腕を引かれ、真は立ち上がる。  佐野は真のパンツに手をかけ、引き下ろした。そして、パンツの中がぐちょぐちょに濡れていることに気づく。 「あれ? もしかして真ちゃん、イッちゃったの? イラマされて?」 「え? あ、うそ……」  白濁とした粘液で汚れた下着を見て、真は顔を真っ赤にした。  自分でも気づかぬうちに射精していたようだ。口淫に夢中で、自分でも意識せずに絶頂に至るだなんて。  あまりのはしたなさに、羞恥でじわりと涙が浮かぶ。 「ご、ごめ……っ」 「あはっ、なんで謝るのー? お目めうるうるしちゃってるし」 「うぅ……」 「泣くほど恥ずかしい? 淫乱なのに恥じらうって、ほんとエロいよね」  ニヤニヤ笑いながら、佐野はパンツを脱がせた。  自分でも引くぐらいなのに、佐野に軽蔑も嘲笑もされなかったことに、真は深く安堵した。 「はい、ソファに乗って」  促されるまま乗り上げると、ソファの上で四つん這いの体勢にされた。  後孔が佐野の目の前に晒されているのだと思うと強い羞恥に襲われる。  恥ずかしいのに、これからの行為を期待して襞がひくひくと収縮してしまい、それも彼に見られてしまっているのだという事実に、更に羞恥が強くなる。 「まだ触ってもいないのに、お口ぱくぱくしちゃってるね。ちんぽ欲しくて待ちきれないんだ」 「ひぁんっ」  蕾の表面を指の腹で軽く撫でられただけで、大袈裟なほど体が反応してしまう。  クスクスと、楽しげな佐野の笑い声が耳に届いた。  恥ずかしくて堪らないのに、羞恥を感じれば感じるほど体が昂っていく。それがまた恥ずかしい。  ぬぷりと指が差し込まれた。 「あンッ……」 「あはっ、中ぐっちょり……」  濡れそぼった肉壺を、ぐちゅぐちゅと掻き混ぜられる。狭く閉ざされていたそこを、指で柔らかく解されていく。 「んあっ、あっあっあぁんっ」 「可愛い声だね、真ちゃん」 「ひあぁっ、あっ、そこっ、あっあっ」 「ここ、指でぐりぐり押し潰されるの気持ちいい?」 「きもちぃっ、あっあっあっあっ、んっ、んんんうぅっ」  敏感な膨らみをこりこりと指で刺激され、真の膝がガクガクと震えた。崩れそうになる体を必死に支える。  前立腺を擦りながら増やされた指をちゅぼちゅぼと抜き差しされ、強すぎる快楽に涙が零れた。 「ははっ、中どんどんびちょびちょになってく。真ちゃんのここ、完全に女の子のおまんこだよね。男に犯される為の体って感じ」 「はうっ、んあぁっあっあんっ」  恐らく他人から見れば、真の体は奇妙に映るだろう。普通ではないと自覚している真は、きゅっと唇を噛んだ。 「んんっ、んーっ、あっ、変な、体で、ごめん……っ」 「えー、謝んないでよ。エロくていいねって褒めたんだよ」 「ひぁんっ」  佐野の指が、中を丁寧に広げていく。  本来ならば、こんな体、触れたくもないはずだ。でもきっと、真が魅了(チャーム)を使って誘惑してしまったから。だから気味悪がることもなく、こうして躊躇いなく触れてくれるのだろう。  罪悪感に胸が痛んだ。 「ほんと、真ちゃんって不思議なんだよねー」 「あんっ、んっあっあっあっあぁっ」 「だって、全然俺のタイプじゃないはずなのに」 「ひうぅんっ、んんっ」 「真ちゃん見てると、めちゃくちゃにしたくなる。快楽でどろっどろに溶かして、犯して、泣かせて、甘やかしたくなる」 「あっ、ひっ、して……っ」  真は首だけ振り返り、震える声で懇願した。 「めちゃくちゃ、に、してっ、いっぱい……っ」  真は勝手に彼らから精気を奪っている。  だからせめて、真の体で気持ちよくなってほしい。望むまま、満足するまで、何度でも。  佐野の瞳が獰猛な輝きを帯びる。頬を上気させ、唇の端を吊り上げた。 「あはっ、めちゃくちゃにしていいんだ? ちんぽ嵌めまくって、ほんとにおまんこにしちゃうよ?」 「ふぅっ……うんっ、してぇっ」 「ほんと、エロくて可愛いね、真ちゃん」  にんまり笑って、佐野は真の腰を掴んだ。背後から後孔に、避妊具を装着した男根を突き立てる。 「ひああぁあっ、あっ、はあぁんっ」 「っは、相変わらず、処女みたいにきつ……なのに奥までぬるぬるで、きゅんきゅん吸い付いて……あーっ、ほんと真ちゃんの中気持ちいいっ」 「んひゃっ、あうっ、ん、あっあっあっ」  ずん、ずん、と突かれるたびに、奥へ奥へと肉棒が押し込まれる。  ごりゅっと雁の部分で前立腺を抉るように擦られ、目も眩むような快楽にソファに爪を立てて身悶えた。  沸き上がる罪悪感は快楽に塗り潰され、やがてなにも考えられなくなる。 「あひっ、ひあぁうぅんっ、んあぁっ」 「はっ、あっ、すげ、ザーメン欲しいーって言うみたいにちんぽに絡み付いてくんの、マジでいいっ」  上擦った声に彼の興奮が伝わってきて、それに喜んだ真の体が、更に激しく彼の陰茎を締め付ける。 「あっは、ほんと、すぐに搾り取られそう……っ」  息を乱しながら、佐野が真の背中に覆い被さってくる。  背後から腕を回され、シャツの中に入り込んだ手が真の胸を揉んだ。 「ひアッ」  ぷくんと尖った乳首を摘ままれ、鋭い快感が走り抜ける。  乳首と後孔の両方を刺激され、真は首を振り立てた。 「あっあっ、らめっ、そこ、弄っちゃ、あっあんんっ」 「なんで? 真ちゃん、乳首こりこりされるの好きでしょ?」 「んひあぁあっ」  固く尖った突起を指で挟まれぐにぐにと捏ねられる。 「っは、中すっごい動いてるよ、そんなに気持ちいい?」 「はひっ、ひ、きもちいっ、あっ、らめ、いくっ」  胎内を穿たれ、乳首を引っ張られ、真はびくびくと体を震わせる。 「っあ……中、痙攣してるね……はあっ、真ちゃん、イッちゃった?」 「いった、のっ、あっ、いくっ、いってぅ、ずっと、あっあっ、おかひく、なるっ」  いく、と言いながら、真のぺニスは精を吐き出さずにずっと勃起したままだ。  射精を伴わない絶頂は強烈で、正気を失うほどの快楽をもたらした。 「はっ、真ちゃんのぬちゅぬちゅのおまんこの中、気持ちよすぎてちんぽ溶けそう……っ」  真の背中にペッタリと上半身を張り付けた佐野がうなじを舐め、時々興奮したように歯を立てる。  僅かな刺激にさえ過敏に反応してしまう真は、彼の熱い吐息が肌にかかるだけで感じ、ぶるりと胴震いした。  佐野はうなじに噛みつき、乳首を嬲り、激しく腰を振り立てる。 「はひんっ、んくっ、んあっ、あっ、あっ、~~~~!」 「っはあ、俺ももうイきそ、イッていい?」 「ん、うんっ、いって、僕の中でいってぇっ」  こくこくと首を縦に振れば、容赦ない動きで中を貫かれた。ぱちゅんぱちゅんと濡れた粘着音と肉のぶつかる音が生々しく耳に響く。  腰を打ち付けながら、佐野は真のぺニスに触れた。  掌に握り込まれたそれを数度擦られただけで、真はあっという間に射精する。 「ひあぁっ、いくっ、いっちゃ、あっああぁっ」 「っく……出る……ッ」  ゴムに包まれた佐野の陰茎が精を吐き出す。  ゴムをしているので精液が流れ込んでくることはなかったが、精気が全身に行き渡るのを感じた。  精気の甘さに、体がとろとろに溶かされるような感覚を覚える。  美味しくて、気持ちよくて、身も心も満たされる。  佐野の掌が優しく頭を撫でてくれるのを感じながら、真はうっとりと目を閉じた。  後日行われたテストの結果は、佐野に教えてもらったお陰で、今までで一番いい点数を取ることができた。そして佐野はやはり全教科、真よりもずっといい点数を取っていた。教えてもらった立場で言えることではないが、やはり解せない。しかしそれが現実である。

ともだちにシェアしよう!