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第41話
固まったように上向きになり、右手の位置を変えようと動かすと、柔らかなものが、ふにゅっと手の甲に触れた。
(これは、もしかして水無月の股間のっ?)
慌てて手を引っ込める。一体、手の甲に当たったあの柔らかく温かなモノが体のどこの部位かは知りたくもないが、とにかく水無月が真っ裸で寝ているのは確かなようだ。
妙にその感触が手の甲に残り鼓動が早くなった。もう夜も随分遅いのに、頭が冴えて眠れそうにもない。
俺は暗闇の中、目をランランと光らせて、裸の水無月に抱きつかれたまま朝を待つこととなった。
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