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第49話
手のやり場に困り、両腕を万歳してフリーズしている俺の胸に水無月はすりすりと頬を当てて、ああ、暖かい、と吐息混じりに言ったあと、
「木崎君、僕は本気で君を専属湯たんぽにスカウトしたいんだけれど」
「嫌ですよ。俺、おっぱい星人ですし女しか興味無いんです」
「確かに僕には胸が無いな。でもね、君は何か勘違いしているようだけれど、何も湯たんぽ君達に僕からセックスを強要している訳じゃ無いんだよ?」
「どういうことですか?」
「つまり、僕は暖かく眠りにつければ良いだけなんだよ。だけど、湯たんぽ君達が僕とヤりたいって言うから」
まあ、そいつらの本来の目的はソレだからな。そうでなくても水無月は線も少し細くて色白だし妖艶なところもあるから、そういった奴らの好物なのだろう。
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