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第60話

 はああ? 一体、どんなスイッチが入ったんだよ? 「君がいつも自分のでやっているのと同じでいいから、早く僕をイかせて」  早くっ、と急かされて、俺は破れかぶれでバスローブ越しに掴んだ右手を前後に動かし始めた。途端に水無月のモノは俺の手の中でその形を更にはっきりとさせる。 「あっ、……ぁ、ンンっ、……はぁ」  水無月が小さく喘ぎ始める。俺の右手の動きに合わせて、ん、ん、と声を上げていく。  水無月自身を包んでいる布を通して彼の熱が上がっているのがわかる。少し湿り気を帯びているのは、きっと先端から溢れた先走りを布が吸い取っているからだろう。

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