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第63話
きゅ、と右の乳首をきつく摘まむのと同時に右手に包んだ硬い幹を強く握る。
ああッ! と目を閉じて眉間に皺を寄せた水無月が次に瞼を開けた時には、潤んだ彼の瞳が真っ直ぐに何かを俺に訴えかけていた。
妙に絡みつく視線と艶やかな唇とその唇が紡ぎだす甘い喘ぎに、何かが俺の頭の中でぷつんと音を立てて切れた。
俺は水無月の幹を握っていた右手を離すと素早くバスローブの中に潜り込ませた。そして、そのまま直に水無月の性器を握り込む。
手足はあんなに冷たいのに、水無月の花茎は温かく堅さを保っていて、ただ握っているだけでも彼の昂奮がわかる。二、三回、右手で前後に動かすと途端に、にちゃっ、とねばつく音が響きだした。
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