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第64話
「はぁ、ん……。どう、して……?」
途切れがちに問いかけた水無月に俺は返事をしなかった。だって自分でもわからないのだ。どうしてこんなに彼の事をエロくて可愛いと思ってしまったのか。
「あっ……、ふ、……木崎、くん」
ふう、と水無月の甘い吐息が香る。もう一度、鼻にかかった声で名前を呼ばれて、気がつけば俺は後ろから水無月の唇に噛みついていた。
「んっ、んぁ、……あっ、んふッ……」
舌を絡めてくる水無月に応えて、俺は両手を忙しなく動かす。
右手の指は鈴口から溢れでた蜜で滑りが良くなって、リズミカルに水無月の花茎を扱いた。左手もしっとりと湿り気を帯びてきた胸を這い、きゅ、と乳首を摘まんで、その度に水無月は俺の口の中に喘ぎを洩らした。
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