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第70話

 乱れたバスローブを直すこともせず、水無月はベッドから起き上がって俺に向かって小首を傾げた。 「だからその……、猥褻物(わいせつぶつ)陳列罪、とか?」  一瞬、きょとんとした水無月は次の瞬間、 「あははははっ! 猥褻物かッ! それは確かに言えてる!」  否定しないのかよっ! 「でも、確かに朝から刺激的なものを見せつけてしまって、道行くお嬢さん達には気の毒だったかもね」 「見せつけるって……、あんた、まさか本当に露出狂だったのか?」

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