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第92話
(……誰だ? それは?)
今と真逆の水無月像に俺のほうが混乱してくる。なるほど、昼の定食屋での佐竹さんのあの驚きも、昔と印象がガラリと変わっていていたからなんだ。
大杉さんが喫煙室から出ていっても、俺はオフィスに戻る気になれなかった。
続けて何本か煙草を吸うと、何とか痺れる脳を震い立たせて、やっとの思いで空気清浄器がフル稼働する部屋をあとにした。
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