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第123話

 皆、水無月の苦しい恋を心配してくれた同好の士だ。佐竹との事を憤り、そして今は別に好きな人がいると言うと応援してくれて、 「今までの僕の格好じゃ、地味で印象に残らないからイメチェンしてみたらって……」  ゲイ仲間の美容師が髪を染め、ウェーブをかけて外見が変わった水無月を見た途端、更に彼らは驚きの提案をしたのだという。 「それがあの朝の行為だよ。イメージが変わった僕が他の男とイチャついている姿をここから恭介に見せつけて驚かせてやろうって。恭介は僕を探して何度かマスター達のところに押しかけて迷惑をかけていたみたいだから、皆、怒っていたんだよ」  きっと佐竹は彼らを馬鹿にしたのだろう。

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