128 / 140

第128話

「俺はね、好きな子はとことん可愛がって甘やかせたいタイプなんだ。ちょっと度が過ぎて女の子からは嫌がられて振られちゃうんだけどね。それと名前を呼び合うのも鉄板だから、馨も今から俺の名前を呼んで」  驚きのままで固まっている馨をベッドに押し倒す。バスローブを大きくはだけ、キスを落としながら腕から袖を引き抜いたところで急に馨は我に返って、 「木崎君、随分キャラが違うよっ!?」 「大河って呼べって。キャラ違いはお互いさまだろ?」  俺の胸を押そうとした馨の手を掴むと、冷たい人さし指を口に含んだ。

ともだちにシェアしよう!